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草刈民代と役所広司が『Shall We ダンス?』以来16年ぶりに再タッグ!周防正行監督の最新作で朔立木原作の医療ドラマが映画化!

草刈民代と役所広司が『Shall We ダンス?』以来16年ぶりに再タッグ!周防正行監督の最新作で朔立木原作の医療ドラマが映画化!
草刈民代と役所広司が『Shall We ダンス?』以来16年ぶりに再タッグ

 周防正行監督の最新作(タイトル未定)で、映画賞を総ナメにした映画『Shall We ダンス?』の草刈民代と役所広司が16年ぶりに再タッグを組むことがわかった。朔立木の「命の終わりを決めるとき」に収録されている小説「終の信託」を映画化するもので、草刈は呼吸器科の女医役で、役所は重症の喘息患者役。夫である周防監督から直々に出演依頼を受けた草刈は「また私、役所さんの先生役なのね(笑)」とつぶやき、『Shall We ダンス?』の社交ダンス講師に続く“先生“役に深い縁を実感しているようだ。

 独自の視点でオリジナル作品を創り上げてきた周防監督にとって本作は、コミックを映画化した『ファンシイダンス』(1989公開)以来となる原作モノへの挑戦となる。「終の信託」は、信頼関係を築いてきた重症患者・江木泰三から延命治療を望まないという“最後の願い“を託された女医・折井彩乃が、皮肉にも刑事事件に問われることになることになる人間ドラマだ。現役弁護士の朔ならではの、司法と情の狭間で揺れ動く終末期医療に問題提起した野心作だ。周防監督は日本の司法システムに切り込んだ『それでもボクはやってない』(2007公開)の取材過程で朔と出会って交流が始まり、この原作と出会ったという。

 周防監督は「『それでもボクはやってない』の企画を立てていた頃に朔さんが書かれた『死亡推定時刻』を読みまして、殺人事件を通して法廷をきちんと描いていて面白かった。あるプロデューサーは“こっちを映画化した方がいいんじゃないんですか?“と言ったほど。でもその時すでにフジテレビでドラマ化が決まっていたんです。その後に朔さんと司法の勉強会で偶然ご一緒して、送って来てくださったのがこの小説だったんです。『それでもボクはやってない』は刑事事件のシステムについての映画で“世の中の人にこの現実を知ってほしい!“という思いで作ったけど、『終の信託』は医者と患者の関係、家族の事、そして人を愛するという事など、当事者たちの思いがきめ細かく描かれていた。そして、人が人を裁くことの不可能性を突きつけられているような気がして、改めて「人を裁くこと」について考えたいと思ったんです。圧倒的な現実を前に迷う人間の弱さも描かれていて、それが大人の鑑賞に耐える、良い映画になるのではないかと。最終的には、愛する人の延命治療をどこまで続けるのか。その引き裂かれ方が、まさにラブストーリーそのものかなと思いました」と原作に惹かれた理由を語った。

 草刈と役所の起用については「小説を読んだ時にすぐに浮かんだ」という。依頼を受けた役所も「周防さんは、今一体何に興味を持って、どんな映画を映画ファンに観せたいんだろう? と目が離せない監督です。今回の台本にも驚かせられました。素晴らしい台本です」と出演を快諾した。また、周防監督のパートナーでもある草刈は「今回の作品は深いテーマを持つものであり、私にとっても大きな挑戦となります。劇映画は16年ぶりとなりますが、監督の思い描くイメージに届くように全力を尽くします」と意気込みを語った。

 さらに今回は豪華キャストも加わり、主演二人のドラマを盛り上げる。彩乃が自殺未遂騒動を起こすきっかけとなる不倫相手の同僚医師・高井役に浅野忠信、彩乃の医療行為に司法のメスを突きつける検察官・塚原役に大沢たかおが参加。原作通り高井と彩乃には妖艶な濡れ場が用意されているが、草刈は周防監督に「中途半端なことをするなら撮らないで欲しい」と要望を出しているという。またドラマ「JIN−仁」で幕末にタイムスリップする医者・南方仁役の印象が記憶に新しい大沢が、今度は医者を追い詰める立場を演じるのも見どころだ。

 周防監督はまず、浅野のキャスティングについて「高井役は、その存在だけで彩乃がこの男性に惹かれていると分かるような、力のある役者に委ねなければいけなかった。その点、浅野はセクシー。二人の関係は不倫だったかもしれないけど、そこには真剣な気持ちがあっただろうし、性的な匂いも感じさせなければならない。そこをちゃんと描けば上質な欧州映画のように、におい立つような人間のリアリティが出てくるんじゃないか」と期待を寄せている。

 一方、大沢については「原作では酷薄な役だけど、ここのところ検察官の問題が続いていて彼らの立場も揺れているので性格付けが変わってます。でも検察官が取り調べをして起訴をするという基本は理解しないといけない。仮にどんなに検察官が嫌な奴に見えたとしても、彼らは検察官の仕事を果たしているだけなんです。そこで今回は、検察官の仕事に忠実であるがゆえに、迷いもあるというニュアンスも含ませたかった。大沢さんはパッと見た瞬間、どういう検察官なのか分かりませんからね。もしかしたら良い人かもしれないし、そうじゃないかも……。まだ本読み段階ですけど、やっぱり人柄って(役に)にじみ出るもんなんですよね。たぶん映画を観ている人も迷うと思う」と配役の妙に、手応えを感じているようだ。

 撮影はすでにクランクインしており、12月中旬まで北九州や都内スタジオを中心に撮影を行う。とりわけ周防監督は、劇映画では『Shall We ダンス』以来となる草刈との仕事を楽しみにしているようだ。草刈は2009年にバレエ界を引退して以来、ドラマ・舞台と活躍中。中でもNHK大河ドラマ「龍馬伝」で龍馬の生母と京都の旅館・寺田屋の女将の二役を演じた際は、周防監督が福山雅治になり代わり(?)自宅で本読みの練習相手をしたという。周防監督は「『Shall we ダンス?』の時は踊りという武器があったけど、今回は初めての医者役で、さらに自分の気持ちを言葉にしなければならないので圧倒的に難しい役だと思う。草刈が、女優としてさらに飛躍できるように、これで“女優ね!“と言われる人になって欲しい。ボクも他の演出家に負けないように演出しないと」と意気込みを語った。(取材・文:中山治美)

 周防正行監督作新作は2012年公開(タイトルは未定)


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