山田洋次監督作『TOKYOタクシー』が初登場1位 『国宝』興収173.77億円突破 邦画実写の歴代No.1達成
映画週末興行成績

山田洋次監督が倍賞千恵子と木村拓哉を主演に迎えた新作『TOKYOタクシー』が、初登場で動員ランキング1位を獲得した。一方で、公開から172日間を迎え、興行収入173.7億円を突破した『国宝』が、ついに邦画実写の歴代興収ナンバーワンに輝くという歴史的な記録も生まれた。
今週の動員ランキングは、フランス映画『パリタクシー』を原作にしたヒューマンドラマ『TOKYOタクシー』が、初日から3日間で動員21万4,000人、興収2億9,300万円をあげ、首位に立った。タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)のもとに、85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)を柴又から葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込み、二人の心と人生を大きく動かす1日の旅が始まる物語。共演には蒼井優、迫田孝也、優香らが名を連ねる。なお、11月24日の振替休日を含む4日間の成績は、動員29万人、興収4億円を超えている。
山田監督が倍賞と木村を主演に迎えることは、松竹創業130周年記念作品として発表され、大きな話題となっていた。木村が山田組に参加するのは、『武士の一分(いちぶん)』(2006)以来、19年ぶりとなる。
3位には、細田守監督が中世の王女の復讐の旅を描いたアニメーション『果てしなきスカーレット』が初登場。初日から3日間で動員13万6,000人、興収2億1,000万円を記録した。主人公・スカーレットを芦田愛菜、スカーレットと共に旅をする看護師の青年・聖を岡田将生、宿敵・クローディアスを役所広司が演じており、細田作品初参加となった芦田は、監督から「すさまじい演技の連続」と絶賛されていた。また、宿敵を演じた役所は、細田監督作4度目の参加となる。
公開4週目の『爆弾』は、週末3日間の成績が動員15万5,000人、興収2億3,100万円で前週からワンランクアップの2位となった。11月24日(月・休)までの累計成績は動員135万人、興収19億円を突破している。
また、前週9位から7位に順位を上げた『国宝』が、遂に邦画実写の歴代興収ランキングでナンバーワンを達成した。11月24日(月・休)までの公開172日間で動員1,231万人、興収173億7,700万円を突破し、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の興収173.5億円という記録を22年ぶりに打ち破った。本作は、公開から2か月で興収95億円を突破し、邦画実写歴代1位の記録更新にどこまで迫るか注目されていた。
4位には、『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が続き、週末3日間の成績は動員13万1,000人、興収2億300万円を記録。累計成績は動員101万人、興収15億円を突破した。
今週末は柴咲コウ、オダギリジョー出演の『兄を持ち運べるサイズに』、北川景子、森田望智出演の『ナイトフラワー』、ジョシュ・ブローリン出演のホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』などが公開される。
全国映画動員ランキングトップ10
1位(NEW)『TOKYOタクシー』
2位(3)『爆弾』
3位(NEW)『果てしなきスカーレット』
4位(2)『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游先行上映」』
5位(1)『チェンソーマン レゼ篇』
6位(4)『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
7位(9)『国宝』
8位(5)『平場の月』
9位(6)『プレデター:バッドランド』
10位(11)『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』
※()内は先週の順位/興行通信社調べ


