映画監督・原田眞人さん死去 76歳 『クライマーズ・ハイ』『燃えよ剣』

『クライマーズ・ハイ』(2008)、『燃えよ剣』(2020)などを手掛けた、映画監督の原田眞人さんが、2025年12月8日に76歳で亡くなった。13日、業務提携先の株式会社つばさプロジェクトが公式サイトを通じて発表した。
同社は「映画監督・脚本家・プロデューサー・小説家・俳優・映画評論家として長年にわたり日本映画界の第一線で活動し、数々の作品を世に送り出してまいりました、弊社業務提携・原田眞人(はらだ・まさと) が、2025年12月8日(月)午前0時39分 都内病院にて永眠いたしました。(享年76歳) 」と発表。故人の遺志により葬儀は近親者のみで執り行う。後日「お別れの会」を開催する。
原田監督は1949年7月3日生まれ、静岡県出身。1972年にイギリス・ロンドンに語学留学し、滞在中にプロの評論家としてデビュー。翌1973年からアメリカ・ロサンゼルスを拠点に映画評論活動を本格化させ、1979年に『さらば映画の友よ インディアンサマー』で監督デビューした。
役所広司さんが出演した『KAMIKAZE TAXI』(1995)で国際的な評価を確立。『わが母の記』(2012)は第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリを受賞している。そのほかの監督作は『ガンヘッド』(1989)、『バウンス ko GALS』(1997)、『金融腐蝕列島 〔呪縛〕』(1999)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002)、『駆込み女と駆出し男』(2015)、『日本のいちばん長い日』(2015)、『関ヶ原』(2017)、『検察側の罪人』(2018)、『燃えよ剣』(2021)、『ヘルドッグス』(2022)、『BAD LANDS バッド・ランズ』(2023)ほか多数。
また、俳優として『ラスト サムライ』(2003/エドワード・ズウィック監督)でハリウッドデビュー。監督業のほかにも脚本や俳優業、字幕翻訳など多方面で活動した。


