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映画『サイドウェイ』から7年、ジョージ・クルーニーとタッグを組んだオスカー候補の新作をアレクサンダー・ペイン監督が語る

映画『サイドウェイ』から7年、ジョージ・クルーニーとタッグを組んだオスカー候補の新作をアレクサンダー・ペイン監督が語る
アレクサンダー・ペイン監督

 映画『アバウト・シュミット』や『サイドウェイ』などで個性的なインディペンデント作品を制作してきたアレクサンダー・ペイン監督が、ジョージ・クルーニーとタッグを組んだ新作『ザ・ディセンダンツ(原題) / The Descendants』について語った。

 同作は、ハワイの上流階級として広大な土地を所有していた弁護士マット・キング(ジョージー・クルーニー)は、ある日ボート事故で妻が昏睡状態に陥ってしまった際に、妻が不倫をしていたことを知る。そしてマットは、反抗期の娘と小学生の娘を連れて妻の不倫相手をカウアイ島に探しにいくというドラマ作品。女流作家カウイ・ハート・ヘミングスの原作を映画化した秀作だ。

 ジョージ・クルーニー演じるマット・キングの娘役に抜擢された注目の若手女優シェイリーン・ウッドリーのキャスティングについて「今回のキャスティングは、出演オファーしたジョージ・クルーニー以外の若手のキャストは全員オーディションして、年配のロバート・フォスターとボー・ブリッジスは(キャスティング・ディレクターを通さず)直接僕が出演交渉したんだ。シェイリーン・ウッドリーは、ニューヨークで2009年の9月にオーディションして、一度(オーディションを)見ただけで度肝を抜かれたよ! 何百人もの女優をオーディションした中から、彼女以外に誰も考えられなかったし、ほかの女優もこの役に適しているとさえ思えなかった。シェイリーンはある意味、女優デブラ・ウィンガーの若いころのような精神で、炎のような感情と繊細で脆い部分も持ち合わせているんだ」とその才能に惚れ込んだようだ。さらに、シェイリーンは良い家庭のもとで育てられたことも重要な決断になったようだ。

 作家カウイ・ハート・ヘミングスが執筆した原作との違いについて「原作では、小学生の妹の話がもっと含まれていて、姉の話も結構書かれているんだ。ただ2時間ものの商業映画として僕は選択に迫られたとき、小学生の妹よりもむしろ姉と父親(ジョージ・クルーニー)との関係のほうがもっと興味深いと思い、その関係に焦点を置くことになったんだ。さらに、小学生の子役をキャスティングすると1日8時間の制限があって、それを気にせずに撮影したかったからでもあるんだよ(笑)」と述べ、その後原作者カウイ・ハート・ヘミングスに感謝していると告げた。それは、このような個性的なストーリーは、アレクサンダー監督はとても書き上げることができなかったからだとしている。

 今回のハワイのロケーションも然り、いつもアレクサンダー監督作品は、ロケーションが重要な意味合いをなしていることについて「僕はこの地球自体が好きなんだよ。だから、新たな土地や場所をどんどん知りたいとも思っているし、その土地の環境のリズムを(映画で)上手く取り入れることも好きなんだ。よく映画で、ニューヨークの設定なのに、バンクーバーで撮影されていたりするのを観たりすると、がっかりさせられることがあるんだ」とロケーションへのこだわりを語り、さらにそうなった理由については「もともと僕は、長編作品よりもドキュメンタリー作品のほうが優れた形態だと思っていて、実際にはリアルな出来事に囲まれている(ドキュメンタリーが製作できる環境下である)のに、俳優のエゴや、制作会社の目を気にしながら長編作品を製作していることに嫌気がさしているんだ。だから僕は、ときどき長編映画を通してドキュメンタリーみたいなリアリティに迫っているから、このようなロケーションにこだわりがあるのかもしれない」と語った彼は、現在のところは題材は明かせないが、次回作がドキュメンタリー作品であることを教えてくれた。

 映画は、ジョージ・クルーニーが不倫されている設定も面白いが、ハリウッド作品ではサーフィン・コミュニティを中心に描いた映画が多いの中で、上流階級の家族を描いた作品という全く異なったハワイでの設定も見所の一つになっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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