『ベルセルク』が世界最大のアニメ映画祭に公式出品！過去には『紅の豚』もグランプリを獲得

　今年2月に公開されたアニメーション映画『ベルセルク 黄金時代篇Ｉ 覇王の卵』が、今年6月に行われるアヌシー国際アニメーション映画祭に公式出品されることが明らかになった。長編アニメーション部門では82作品の出品が決定しており、本作はアウトオブコンペ部門の8作品に選出された。

【今週のクローズアップ】話題のアニメ映画『ベルセルク』に注目！制作現場をリポート！

　三浦建太郎の人気マンガを原作にした本作は、早くもフランスを含む世界16か国での配給が決定している話題作。映画祭担当者は「キャラクター描写が素晴らしく、驚異的なアニメーションです。ストーリーや音楽も叙事詩的です。映画祭の期間にこの作品を上映できることをとても誇りに思います」と絶賛。もともと原作の海外人気が高いため、多くのマンガ・アニメファンから注目されることになりそうだ。

　アニメーション制作を担当したSTUDIO4℃にとっては、オムニバス『Genius Party ジーニアス・パーティ』内の一作、「マクロス」の河森正治監督による「上海大竜」が2009年のアウトオブコンペ部門に出品されて以来の同映画祭。同作には、本作の窪岡俊之監督も絵コンテ・演出で参加している。

　同映画祭は、毎年6月にフランスのアヌシーで開催される世界最大のアニメーション映画祭で、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立する形で設立された。日本アニメーションでは、過去に『カラフル』『時をかける少女』『紅の豚』『平成狸合戦ぽんぽこ』がグランプリを受賞している。

　同映画祭が行われる6月には、本作の続編で3部作の第2部にあたる映画『ベルセルク 黄金時代篇 II ドルドレイ攻略』が日本公開される。前作で築かれたみずみずしい友情が瓦解し、ダークファンタジーとしての魅力が前面に押し出された作品に仕上がっている。（編集部・福田麗）

DVD&ブルーレイ『ベルセルク 黄金時代篇Ｉ 覇王の卵』は5月23日発売　税込み価格：5,040円（DVD）、6,090円（ブルーレイ）
映画『ベルセルク 黄金時代篇 II ドルドレイ攻略』は6月23日より全国公開