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ジョディ・フォスターを彷彿させる才女ブリット・マーリングの新作とは?謎の教団の指導者を演じる!

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(左から)ザル・バトマングリー監督、クリストファー・デナム、ブリット・マーリング
(左から)ザル・バトマングリー監督、クリストファー・デナム、ブリット・マーリング

 去年のサンダンス映画祭でセンセーションを巻き起こした映画『アナザー・プラネット』(日本未公開)で主役を演じ、ジョディ・フォスターを彷彿させる才女としてハリウッドで注目を浴びている女優ブリット・マーリングが、新作『サウンド・オブ・マイ・ヴォイス(原題) / Sound of My Voice』について、ザル・バトマングリー監督と主演俳優クリストファー・デナムとともに語った。

 同作は、新聞記者として働くピーター(クリストファー・デナム)は恋人のローナ(ニコール・ヴィシャス)とともに、未来からやってきたと主張する若き女性指導者マギー(ブリット・マーリング)率いる地下室にこもって活動する謎の教団を調べ始める。そして、彼ら二人は自らが信者としてマギーの教団に潜入し、マギーの正体を暴こうとするが、マギーの思惑に徐々にハマっていくというドラマ作品。監督は、この作品が長編デビュー作となるザル・バトマングリーがメガホンを取っている。主演のブリット・マーリングは脚本を共同執筆している。

 『アナザー・プラネット』でも脚本を書いたブリット・マーリングは、今作でも共同執筆していることについて「わたしと『アナザー・プラネット』のマイク・ケイヒル監督と今作のザル・バトマングリー監督の3人は、ジョージタウン大学時代に出会って、それぞれ共に脚本を執筆してきたの。わたしが大学1年のときに彼ら二人が後に『アナザー・プラネット』のベースとなる短編の脚本を書いて、製作した映像を観せてくれたの。わたしはその映像に感化されて以来、彼らに撮影仲間として入れてもらうまで、まるでストーカーのように付きまとっていたわ(笑)」と明かした彼女は、投資銀行のゴールドマン・サックスの就職を蹴って、女優の道を選んだそうだ。

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 映画内で謎の教団を描くうえで、どのようなリサーチを行ったのだろうか。ザル・バトマングリー監督は「ロサンゼルスに住んでいると、いろいろな宗教に遭遇する機会が多いんだ。この映画では、僕らの体験したものと、未来からやってきたと主張する女性という想像で描かれている部分の両方がある」と語り、一方ブリットは「人民寺院(People's Temple)の集団自殺を描いたドキュメンタリーなどを観たわ。その指導者であったジム・ジョーンズ、さらにデヴィッド・コレッシュ(テキサスの教団指導者)、チルドレン・オブ・ゴッド(ヒッピー系のカルト教団)なども調べて、その中でもポジティブな部分とネガティブな部分があることが気になったの。例えばジム・ジョーンズは、教会内での人種差別を撤廃しようとしていたけれど、彼自身が徐々に変わり始め、結局あのような集団自殺を招いたわ」と彼女が演じたキャラクターはあらゆる要素を取り入れたことを話してくれた。

 未来から来たと主張するキャラクター、マギーは映画内で未来の曲としてクランベリーズの曲を歌っている点について、ザル・バトマングリーは「そうなんだ。観客には全く予想がつかなかいかもしれない。実はMOMA(近代美術館)で試写会を行った際に、このブリットがクランベリーズの曲を歌い始めたわずか一節で、笑い始めた観客がいて、徐々に他の観客も(あのクランベリースの曲だと)気付き始め、笑いが広がり始めるんだ。ところが、残りの人たちはクランベリーズの曲とは気付かず、すでに笑っている観客が、なぜ笑っているのかさえわからずイライラしているのがとても可笑しかった!(笑)」と教えてくれた。

 映画は、調査するピーター(クリストファー・デナム)と、指導者マギー(ブリット・マーリング)の予想が全くつかない会話のやり取りが、興味深い映画に仕上がっている。今作は独立系の映画であるが、近年多くのアカデミー賞作品賞候補を製作しているフォックス・サーチライトが配給しているため、さらに注目が集まりそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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