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大島渚監督死去から一夜明け妻小山明子、気丈に主演舞台務める

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監督の死から一夜明け、舞台に臨んだ小山明子
監督の死から一夜明け、舞台に臨んだ小山明子

 15日に肺炎のため80歳で死去した大島渚監督の妻で女優の小山明子が、東京芸術劇場シアターで主演舞台の公演後に取材に応じ、映画監督の崔洋一、息子の大島新と共に監督の死から一夜開けた心境を語った。

 1996年に大島監督が脳出血で倒れて以来、17年にわたり献身的な介護を続けてきた小山。その間、何を心の支えに頑張ってきたのか聞かれると、時折ハンカチを目に当てながら「彼が元気で生きてくれていることでした。完全な寝たきりではなく、ベッドから起こして食事をしたり散歩をしたりしていましたので」と振り返る。

 また常に「死」は覚悟していたと明かし「長い闘病でもあり確かに不幸なことですが、人生にとって誰だって辛い時期はあります。でも、その中でわたしなりに今日1日をどうやったら幸せにできるか考えて過ごしていました。そういう意味では充実していたとは思います」と前向きな気持ちで過ごしてきたと吐露。闘病中も、家族で温泉や花見に行くなど思い出を増やしてきたといい、一昨年、大島監督が京都へ同窓会に行きたいと言ったときに小山は、体調を心配する息子へ「死んだら死んだでいい。自分の思い出の京都で死んだらそれでいいと思う」と伝え、新幹線を手配したという。

 そんな大島監督が亡くなったのは、くしくも小山の舞台前日。「(亡くなる)1か月ほど前から救急救命センターの個室に入っていました」という小山は、いつ亡くなってもおかしくない状態だったことを明かしつつ、「きっと15日という日を選んでくれたのだと思います。稽古の後に病院に間に合いましたし、自宅に連れて帰ることもできました。わたしの舞台をきっと応援してくれていると思います」と気丈に語っていた。

 なお、通夜は21日に、葬儀・告別式は22日にそれぞれ築地本願寺にて執り行われる。喪主は小山明子。葬儀委員長は代表作『愛のコリーダ』の助監督である崔洋一が務める。(取材・文:中村好伸)

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