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山田孝之×ピエール瀧×リリー・フランキー圧巻の演技合戦!『凶悪』監督が明かす起用理由とは

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映画を学ぶ学生たちの質問に答えた白石和彌監督
映画を学ぶ学生たちの質問に答えた白石和彌監督

 山田孝之主演の映画『凶悪』でメガホンを取った白石和彌監督が、日本大学藝術学部で開催された同作の特別試写会に来場し、映画を学ぶ学生たちの質問に答えた。

映画『凶悪』場面写真

 連続殺人事件の首謀者である「先生」と呼ばれる男(リリー・フランキー)の罪を、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が告発するところから始まる本作。その告発をもとに、ジャーナリストの藤井(山田)が闇に葬られようとしていた殺人事件の真相を暴こうとする姿を描き出す。

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 劇中で繰り広げられる山田、ピエール、リリーら3人の男たちによる、息が詰まるような演技合戦を目の当たりにした学生たちは「すごすぎて、頭が混乱した」「ここ最近観た映画の中でも手放しに面白い」「得体の知れない気持ち悪さが今でも残っている」と本作に圧倒された様子。

 さっそく本作のキャスティングに関して質問を受けた白石監督は、まず「男ばかりの映画なので、色気のある男性に出て欲しかった」とリリーの起用理由を説明すると、続けて瀧について「顔はどう見ても怖いのに、氷屋のおやじとか、いい人の役ばかり演じていて何でだろうと思っていた。だったら僕が(悪役に)キャスティングしようと思った」と告白。そして最後、山田について「最近は割とコメディータッチの映画に多く出ていた印象があったんで、彼が映画の中心に来るようなどっしりと演技が見たかった」と明かし、キャスティングは「ほぼ第一希望」と満足げな顔を見せる白石監督だった。

 さらにこの日は、映画学校の学生らしく「カメラワークで気を付けたことは?」という質問も。「こういう話なので、軽くは撮りたくなかった」と切り出した白石監督は、「カメラマンから、重量感のある絵にするためには可能な限り重いカメラを使えばいいと言われまして。皆さんも実習で軽いカメラを使っていると思うんですが、映画というのは古来、大きくて現場でも邪魔になるようなカメラで撮るもの。被写体の近くに入りたいけど入れない。それでどうしようと考えるわけです。(重いカメラを使うと)現場は面倒くさくなるけど、そうやらないとダメだなと思いました」と解説。本作の重厚感あふれる映像の理由が明かされ、学生たちは一様に感心していた。(取材・文:壬生智裕)

映画『凶悪』は9月21日より新宿ピカデリーほか全国公開

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