「アンパンマン」やなせたかしさん、震災で引退撤回していた

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13日に息を引き取ったやなせたかしさん - 画像は昨年7月のもの

 絵本シリーズ「アンパンマン」などで知られる漫画家・絵本作家のやなせたかし(本名:柳瀬嵩)さんが13日午前3時8分、心不全のため順天堂病院で亡くなったことを受け、15日に都内で関係者による会見が行われた。会見にはシリーズの出版元である株式会社フレーベル館代表取締役社長の武藤英夫氏、専務取締役の鈴木晴夫氏、アンパンマン室室長の天野誠氏が出席した。

 鈴木氏によるとやなせさんは、一昨年前から膀胱がんが見つかっていたといい、周囲の関係者は「今年8月上旬から入院したが、(入院先の)順天堂病院は『うるさいことから逃れられる』と先生がある意味別荘代わりに使っていた場所だったので、周囲としては、まだまだ大丈夫だという認識だった」という。

 その後やなせさんは、8月下旬から再び体調を崩していたと語った鈴木氏。亡くなる前日について、「12日の夜10時までスタジオの方が付き添っていたが、そのときはまだ明晰(めいせき)な対応をしておられて一度スタッフも引き上げた」と証言し、「午前2時30分ごろ、心電図が乱れているから来てくれと言われて行くと、発表したとおり午前3時8分に亡くなった」と息を引き取るまでを振り返った。死因については「がんが他の部分に転移して、最終的には心不全という形になった」という。

 やなせさんの遺言に基づいて行われたという今回の会見。しかし鈴木氏は、その詳しい内容については「教えない」と言われていたといい「先生は肉親、親族がいませんから、葬儀に関しては生前『人に迷惑をかけたくないという理由から、やなせスタジオのメンバー主体で、密葬でやってほしい』と言葉があった」とコメント。また長年やなせさんの担当編集者だったという天野氏が「締め切りに一度も遅れたことがなかった。震災の前に引退するぞといっていたが、震災後、アンパンマンが子どもたちに勇気を与えるという理由から、引退を撤回したのが印象的だった」と生前のやなせさんを振り返ると、そのほかの関係者も「愛とイズム、勇気という先生が生前くださった言葉を胸に前に進んで行きたい」と話していた。(取材・文 名鹿祥史)

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