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日本のラノベがトム・クルーズ主演作に!その道のりとは?

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「All You Need Is Kill」のサクセスストーリーを明かすニック・マムタースとマスミ・ワシントン
「All You Need Is Kill」のサクセスストーリーを明かすニック・マムタースとマスミ・ワシントン - 写真:小林真里

 来年公開されるトム・クルーズ主演のSF大作『エッジ・オブ・トゥモロー(原題) / Edge of Tomorrow』の基になった、桜坂洋のライトノベル「All You Need Is Kill」のアメリカ版小説を刊行したレーベル、ハイカソル(Haikasoru)の編集長マスミ・ワシントンと編集者ニック・マムタースがニューヨーク・コミコンに出席し、同作の映画化とグラフィックノベル化までの道のりを語った。

 マスミによると、「DRAGON BALL」や「らんま1/2」を筆頭に、アメリカでは近年、日本マンガの人気がどんどん高まっているといい、「(日本の作品を)何か他のフォーマットで紹介することができないかと考えた」という。そこで目を付けたのが、小説。「ただ、アメリカの出版界で翻訳小説に興味を持っている人は、ほとんどいなかった。翻訳物の読者数は2~3パーセントだけ。でもストーリーが面白ければ、翻訳物であっても興味を持ってもらえる」と考え、翻訳小説の刊行にトライしたという。

 そこで選ばれたのが「All You Need Is Kill」。2007年に目録を見ていたとき、そのタイトルに引かれ読んでみると、内容もアメリカの読者に受け入れられる要素があることに気付いたという。ニックは「タイムループという題材は、映画『恋はデジャ・ブ』などの影響もあり、アメリカ人になじみがあるし、今でも新鮮に感じられるテーマだ。しかもミリタリーSFファンだけじゃなく、マンガファンにも受け入れられると感じた」と語る。

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 そこで2008年にアメリカでの出版権を獲得し、さらに「映画化とグラフィックノベル化のアイデアも思い付いた」というマスミ。この話はハリウッド中を駆け巡り、小説を基にした脚本を2010年にワーナーが300万ドル(約3億円・1ドル100円計算)で購入し、ダグ・リーマン監督で映画化が決定。2012年にトム・クルーズの主演が決まり、撮影が始まった。

 さらに2013年にはグラフィックノベルの出版も正式決定。全てがとんとん拍子で決まったように見えるが、こんなにスムーズに話が進むことは非常に珍しいという。今作を機に、今後もアメリカにおける日本小説の映画化やグラフィックノベル化が加速するかもしれない。『エッジ・オブ・トゥモロー(原題)』は2014年6月6日全米公開予定となっている。(小林真里)

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