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動物との共演で失神寸前だった若手男優とは!?

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オチャメな監督の行動にキャスト陣もこの笑顔!
オチャメな監督の行動にキャスト陣もこの笑顔! - 写真:奥山智明

 北海道帯広の農業高校を舞台に、酪農について何も知らない主人公・八軒の成長を描く青春映画『銀の匙 Silver Spoon』で、衝撃的な酪農の現場を体験した監督やキャストらが動物との撮影の苦労を語った。

映画『銀の匙 Silver Spoon』フォトギャラリー

 八軒が鶏舎から逃げた鶏を捕まえようとするシーンからスタートした撮影。ところが、鶏が全く動いてくれないハプニングが発生。初日に1カットも撮れなかったため、現場は「この映画、終わらないかも……」という嫌な空気に包まれたと吉田恵輔監督は明かす。

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 また豚舎を担当する富士先生を演じた吹石一恵は、子ブタたちがおっぱいを吸うシーンで「セリフや動きのタイミング等でやりなおしをしたくても、子ブタは絶対におっぱいから離れてくれないんです。仕方がないから他のシーンを撮りながら次の授乳時間を待ちました」と現場での苦労を振り返る。動物との共演は、予想以上に人間の思うようには進まなかったようだ。

 本作では牛の出産や豚の屠畜(とちく)といった衝撃的なシーンも映し出されるが、どちらも一発勝負。40分にわたり、ドキュメンタリーのようにカメラを回し続けたという屠畜(とちく)シーンの撮影では「臭いがすごいんです。倒れちゃまずいと思って、後ろのテーブルに寄っ掛かっていました」と八軒のクラスメートで酪農家の息子・駒場を演じる市川知宏が失神寸前だったことを告白。倒れそうな市川に肩を貸す一幕もあったというヒロイン・御影アキ役の広瀬アリスも「市川君は小声でずっと『やばい』って言っていました(笑)」と暴露していた。

 そんな撮影の苦労がウソのように、爽やかでユーモラスな傑作青春群像劇に仕上がった映画『銀の匙 Silver Spoon』。鶏や子ブタの名演、そして市川の神妙な表情にも注目だ。(取材・文:須永貴子)

映画『銀の匙 Silver Spoon』は3月7日より全国公開

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