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3姉妹を演じた女優陣が明かす話題作『8月の家族たち』とは?

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ジュリア・ロバーツ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ジュリエット・ルイス
ジュリア・ロバーツ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ジュリエット・ルイス

 トニー賞を獲得した舞台を映画化した新作『8月の家族たち』について、3姉妹を演じたジュリア・ロバーツジュリアンヌ・ニコルソンジュリエット・ルイスが語った。

映画『8月の家族たち』写真ギャラリー

 同作は、オクラホマの片田舎に住むバイオレット(メリル・ストリープ)の夫が、ある日失踪したことで3姉妹のバーバラ、アイビー、カレン(ジュリア、ジュリアンヌ、ジュリエット)が集まり、数年ぶりに再会した家族がお互いの本音を明かし、激しくぶつかり合っていくというドラマ作品。映画『カンパニー・メン』のジョン・ウェルズがメガホンを取った。

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 ジュリアは、撮影中に驚かされることばかりだったという。「毎日、共演していた俳優やスタッフに驚かされることが多かった。バイオレットを演じたメリルを最初に見たときに、(彼女の迫力や集中力は)身の毛もよだつほどの寒気がしたの。彼女が部屋に入ってくるだけで、何か変わった気がして、いつ何が起こるかも予測できなくなるほどの緊張感があった。でも、そんなメリルを含めた素晴らしいキャストと毎日共演できたのはスリリングなことだったわ」と振り返った。

 本作は、脚本家トレイシー・レッツが執筆した舞台劇が原作だが、映画化する上でどのようなアプローチをしたのかについては「もちろん、舞台と映画のアプローチは全く違う。舞台では、俳優との(せりふや立ち位置などの)スペースをうまく埋めることが大切で、せりふや周りの俳優を尊重しながら演じているので、一人の俳優次第で全く作品が変わってしまうことがある」と舞台経験も多いジュリアンヌが答え、さらに彼女は「トレイシーの脚本が素晴らしく、構成上にリズムがあったので即興を全くしなかった」と教えてくれた。

 カレンを演じたジュリエットは「脚本を読んで、すぐにカレンのことが理解できた。彼女が誇りに思えないことは彼女の家族なのだけれど、そんな彼女が誇りに思えないことも、ほかの人々にとっては何でもないことかもしれない。なぜなら人の苦痛は個人的なものだから。でも俳優としてカレンの感情を示すうえで、羞恥心、怒り、欲望、楽しみなどを、水彩画のようにさまざまな色として表現しなければいけなかった。そのため、時間的に余裕のあったリハーサルで脚本家のトレイシーとジョン監督に確認しながら演じていた」と明かした。

 映画は、家族の愛情と残酷さが息をもつかせぬ勢いで迫ってくる究極のドラマ作品だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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