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『ザ・ビーチ』原作者が監督デビュー!人工知能を描いた話題作『Ex Machina』とは?

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主演オスカー・アイザックとアリシア・ヴィキャンデル
主演オスカー・アイザックとアリシア・ヴィキャンデル

 映画『ザ・ビーチ』の原作者アレックス・ガーランドの監督デビュー作『エクス・マキナ(原題) / Ex Machina』について、主演オスカー・アイザックアリシア・ヴィキャンデルが語った。

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 インターネットの検索大手のプログラマー、ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は会社のコンテストで優勝し、社長ネイサン(オスカー・アイザック)が所有する人里離れた豪華な別荘で1週間過ごす権利を得るが、そこにはネイサンが開発した人工知能を持つエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)がおり、ケイレブはエヴァの知能テストのために呼ばれたことを知るというストーリー

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 エヴァ役の準備過程についてアリシアは「毎日、衣装やメイクの準備に4時間もかかるため、毎朝3時50分に来て朝8時の撮影に間に合わせたわ。まず最初に、わたしの体の型を取ったものを着て、その上から銀色のスーツを着るの。もっとも、あのスーツは多くの人はCGを施したと思っているけれど、あれはスタッフが作ったボディースーツよ。それから銀色のメタルをわたしの頭にかぶせて、さらに大きな額を作っていたの」と答えた。限りなくアリシアの体を利用して、人間的な要素を持たせたようだ。

 ガーランド監督は、認識ロボット工学者のマレー・シャナハン氏の本「Embodiment and the Inner Life」に影響を受けていたそうだ。「僕らは事前に彼が影響を受けた作品について話をする機会を設けた。その中にはシャナハン氏の作品やノーム・チョムスキー氏の言語の書物などがあり、ケイレブのせりふにもそれらが含まれている。さらに今作ではアラン・チューリング氏考案のチューリングテスト(機械が知的であるか判断するテスト)が行われるが、すぐにエヴァが基準以上であると理解し、別のテストも行われるんだ」とオスカーが明かした。

 ネイサンを演じる上で、ロボット科学における道徳や倫理観を考えたか、との質問に「ネイサンは、エヴァが人工知能を持つことを理解しているため、エヴァに関してその道徳的な責任も把握していなければいけない。だが彼は、実際の人間に対しても(日頃から接していないため)それほど共感を持つことができず、当然エヴァに対しても共感を持たない。それに彼はエヴァ以外の新たな人工知能ができたら、それは人類滅亡を意味するとも思っている」とオスカーは語った。

 映画は、人工知能を持つエヴァを通して人間の複雑さを描いたスリラーの傑作だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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