テリー・ギリアム監督の新作『ゼロの未来』とは?

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ボブ役を務めたルーカス・ヘッジズ

 映画『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』など数々の異色作品を手掛けてきた鬼才テリー・ギリアム監督の新作『ゼロの未来』について、新星ルーカス・ヘッジズが語った。

【動画】コンピューターに支配された世界が舞台『ゼロの未来』

 本作の主人公コーエン(クリストフ・ヴァルツ)は、近未来の管理社会の中で、寂れた教会に住みながら、いまだ解明されていない数式「ゼロの定理」に挑む孤独なコンピューター技師。ある日パーティーで出会った女性ベインズリー(メラニー・ティエリー)に惹(ひ)かれていくコーエンは、会社の社長の息子でコンピューターにたけた少年ボブ(ルーカス)との交流も生まれ、自身も徐々に変化していく。

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 ルーカスの出演経緯について「実はテリーにオーディション用の映像を送ったら、それから1週間後にキャスティングされた。全く不思議だったよ! 話題作なのに、このようなキャスティングはまれだからね。でも彼と初めて電話で話したとき、この人は狂ってると思った(笑)! そのときは、この後撮影予定だったルーマニアのブカレストのことや、ドラキュラのモデルとなったヴラド3世のことなどを話したけれど、すぐに彼のような人は世界のどこにも存在しないことがはっきりわかり、それが彼の個性だと思った。彼との初めての会話は、きっと一生忘れることはないね!」と衝撃だったようだ。

 今作はギリアム監督が脚本を執筆せず、演技は俳優を雇い、現場で即興的に脚本の内容を変えていたらしい。「脚本を執筆したパット・ラッシンとテリーは、現場に入ってからも、言葉一つ一つやせりふ全体を変えることに懸命だったのには驚かされた」と、現場で対応していたことを明かした。

 ルーカス自身は環境の変化に対応することになったようだ。「ブルックリンに住んでいた僕は、撮影現場のルーマニアに慣れる必要があり、さらにクリストフ・ヴァルツとの撮影準備に合わせたりした。(役柄に入り込む)クリストフとは、社交的に会話することも最初は難しかった。だが、しばらく撮影すると、ルーマニアが第二の母国と言えるほどになり、最終的には全てうまくいったと思う」と満足げに語った。最後にコーエンというキャラクターについては「彼はニヒリストで、反ユートピアな要素や悲しみを持っている」と答えた。

 映画は、テリー・ギリアムの世界観にどっぷりと入り込める究極の作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『ゼロの未来』は公開中

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