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ニューヨーク近代美術館で開催中のオノ・ヨーコの個展に潜入!

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オノ・ヨーコの個展より
オノ・ヨーコの個展より

 現在、ニューヨーク近代美術館で開催中のオノ・ヨーコの個展「Yoko Ono : One Woman Show, 1960-1971」では、オノがコンセプチュアルアートや映像、パフォーマンスアートの分野で活躍した1960年代~1970年代に着目し、オノの初期作品を中心にインスタレーション、音声、映像などを含めた約125点が展示されている。今回、そんな彼女のアーティストとしての活動をひもといてみた。

前衛アーティストの確立 

 ニューヨークを拠点に活動していた時代に、彼女は、前衛芸術集団フルクサスと共に活動を行っていた。そんなフルクサスの影響が見られるコンセプチュアル作品が「踏まれるための絵画」で、この作品で芸術作品に対する人々の概念に根本的な問題提起をしているのがうかがえる。さらに彼女は、フルクサスの創立者ジョージ・マチューナスからも高い評価を受け、この時期にあのカーネギーホールで前衛音楽のパフォーマンスを行ったり、日本に戻って、観客にステージ上で彼女の衣服を切り取らせる斬新なパフォーマンス「Cut Piece」も試みたりした。

映像作家としての個性

オノ・ヨーコ
個展より

 さらに彼女は映像作家でもあり、1966年に手掛けた実験的な作品『ナンバー・4(原題) / No.4』では、歩行機を歩く人のお尻がクローズアップされた連続ショットで構成され、観客はお尻の縦線と横ジワを眺めることになり、彼女はその映像を真剣に眺める観客の滑稽さを、あえて狙っていたかのような作品に仕上がっている。

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平和運動への主張

 オノとジョン・レノンがベトナム戦争に反対して行った平和イベント「ベッド・イン」は、二人のハネムーンがメディアに大々的に取り上げられる機会を利用して、その場を平和宣伝するために使った。本展示会では、この映像をイヤホンを着けてテレビで鑑賞できるようになっている。映像内では、アメリカの心理学者ティモシー・リアリーなども参加しているのも注目だ。

プラスティック・オノ・バンドで音楽家として活動

 ザ・ビートルズ解散前にジョン・レノンが、妻オノ・ヨーコと共に音楽活動をしたのが、このプラスティック・オノ・バンドで、本展示会では、バンドのポスターや「インスタント・カーマ/誰が風を見た」のジャケットやレコードを展示、さらに楽曲「Nobody sees Me Like You Do」「I'm Going Away Smiling」などがiPodで聴けるようになっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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