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戦争の体験を後世の人に…特攻兵器「桜花」をめぐる映画、11月公開へ

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映画『サクラ花 -桜花最期の特攻-』ポスタービジュアル
映画『サクラ花 -桜花最期の特攻-』ポスタービジュアル

 今の日本に暮らす若者たちに戦争の真実を伝えるべく、これまで取り上げられることの少なかった特攻兵器「桜花」を題材にした映画『サクラ花 -桜花最期の特攻-』が、11月4日から渋谷を皮切りに全国で順次公開される。

 第二次世界大戦末期、プロペラも、車輪も、燃料も積んでいない、敵艦に向かって突撃するだけの小型特攻機「桜花(おうか)」が生み出された。一度乗れば、二度と生きて戻れず、数多くの若者たちの命を奪ったその兵器をめぐるストーリーの舞台はなんと、爆弾の代わりに桜花を積んだ大型飛行機・一式陸上攻撃機の機内だ。

 また、本作には原作がなく、可能な限り実際の出撃を再現しようと、70年前の戦争中につづられた手紙や、戦場から生還した人の手記などを参考にし、実際に戦地から帰還した人に会って得た証言を基に、脚本が執筆された。

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 限られた予算の中で、本作の製作意図に賛同した企業人、市民、諸団体が協力し、キャストには主演を務める大和田健介のほか、緒形直人渡辺裕之といった名優、人気タレントの林家三平磯山さやか、演歌歌手の三山ひろしといったバラエティーに富んだ面々が集結。さらには、役所広司が本編ナレーション、遠藤憲一が予告編のナレーションを担当する豪華さ。

 今年は戦後70年の節目ということもあり、半藤一利のノンフィクションを基に、平和の礎を築いた人々の苦悩を描いた『日本のいちばん長い日』や、塚本晋也監督が大岡昇平の小説を実写化し、野戦病院を追い出されてあてもなくさまよう日本軍兵士の姿を追う『野火』といった戦争映画が多く公開されたが、それらとはまた異なる視点で戦争を描いた本作が製作された意義を考えさせられる。(編集部・石神恵美子)

映画『サクラ花 -桜花最期の特攻-』は11月4日より渋谷・ユーロライブを皮切りに全国順次公開

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