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今年だけで3度の共演!池松壮亮&菅田将暉が抱く信頼とライバル心

共演が続く菅田将暉&池松壮亮(写真:高野広美)
共演が続く菅田将暉&池松壮亮(写真:高野広美)

 邦画界をけん引する若手俳優の筆頭株、池松壮亮(26)と菅田将暉(23)が映画『DEATH NOTE デスノート』の続編『デスノート Light up the NEW world』で再び共演を果たした。今年だけで3作の共演作が公開された二人が、互いへの信頼、そしてライバル心を語った。

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 『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)、『セトウツミ』(2016)に続いての共演となった二人。オファーが来たときはちょうど『セトウツミ』の撮影中で、「『次は殺し合わなきゃね』と(笑)。面白いことが起こりそうだなと思ってうれしかったです」と菅田が言うと、「ニヤニヤしました」と池松も同意する。

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 息の合った関係性は二人がほぼ出ずっぱりの『セトウツミ』で出来上がったようで、「池松くんとのお芝居が心地よく、久々に地元である大阪にいたころのテンポで生きられました」(菅田)、「なんかフィットしたんですよね、僕も菅田くんも無理してなくて。この関係性は今後も引きずるだろうと思います。出会いが『デスノート』なら、また違っていたかも」(池松)と振り返る。

池松壮亮
今、僕らは上の世代がつくったものをぶっ壊しにかかっている

 それだけに本作の撮影では「真顔で向き合っているのがなんかヘンで」と笑う池松だが、「菅田くんは人にペースを崩されることがなく、そこが面白い。映画の現場もバラエティーのような場でも、フラットなまま飛び込んでいける。人としてのキャパの広さが大きな武器ですよね」と言い、菅田も「池松くんはプロだなあと。知り合いの俳優が“役者の鏡”と言っていたのは本当でした」とリスペクトし合う。

 出演作の選び方についても「僕に限らずでしょうが、池松くんが出る映画は観たくなるんですよ。それは挑戦できるものを選び、常に面白いものをつくっていこうとしているからかなと」(菅田)、「今、僕らは上の世代がつくったものをぶっ壊しにかかっている。その先頭に、間違いなく菅田くんがいます」(池松)と俳優としての姿勢もたたえ合う。

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 一方で「菅田くんといるとよく世代論の話をさせられますが、『2年生をぶっつぶしに行こうぜ』と拳を上げる部活じゃないんだから! 映画って“1年生”だけじゃつくれない。世代論は意味がないですよ」と池松が語ると、菅田は爆笑しながらも同意して「僕が芸能界に入ったときは枠みたいなものが存在し、誰もがどこかに属さないといけない空気がありました。僕自身もどこかの枠に入れられそうになったときに『共喰い』という映画と出会って。俳優に枠なんて関係ない、全部やりたいなと」と俳優としての決意を明かす。

菅田将暉
俳優に枠なんて関係ない

 そんな二人がライバル意識と無縁のはずもなく、「(池松は)同性からの支持が高く、僕ら同業者にとっても確実に無視できない人。間違いなく、刺激を受けてますね」と菅田が言うと、「ライバル意識のようなものは誰に対してもあります。菅田くんは菅田くんにしかやれないことをちゃんとやっている。同年代の方々と比べて圧倒的にクリエイティブ意識が強く、これだけ共演が続くので共犯意識もあります」と池松。

 二人は今後も時にタッグを組みながら、どんな作品を生み出すのか? センスと実力を備えた若手がいる幸福を思いながら、二人の次なる一手を待ちたい。(取材・文/浅見祥子)

映画『デスノート Light up the NEW world』は公開中

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