レイプシーンは知っていたはず!非難殺到の巨匠ベルトルッチが反論

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波紋を呼んでいる『ラスト・タンゴ・イン・パリ』 - United Artists / Photofest / ゲッティ イメージズ

 過激な性描写で知られるイタリア映画『ラスト・タンゴ・イン・パリ』(1972)のレイプシーンを主演女優マリア・シュナイダーさんの同意なしで撮影したことを認めたと報じられ、猛烈なバッシングを浴びている巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が5日、マリアさんは脚本を読んでおり、レイプシーンについて知っていたという主旨の声明を、海外メディア向けに発表した。The Hollywood Reporter などが報じた。

過激すぎる…『ラスト・タンゴ・イン・パリ』フォトギャラリー

 本作は、パリにあるアパートの一室で出会った中年男(マーロン・ブランドさん)と若い女(マリアさん)が、情欲に身を任せていくさまを描いた問題作。マリアさんが亡くなってから2年後の2013年にベルトルッチ監督が受けたインタビュー映像が、先週になってYouTubeで公開された。

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 同インタビューで、ベルトルッチ監督は中年男がバターを潤滑剤に若い女をレイプするシーンについて、「僕は彼女に一体何が起きているのか伝えなかったんだ。女優としてでなく、少女としてのリアクションが欲しかった」と語っており、それが海外メディアで「レイプシーンに女優の同意なしで撮影」と報じられると、人々からベルトルッチ監督への非難が殺到。ハリウッドスターなどもSNSで批判の声を上げる事態に。

 この状況を受けて、ベルトルッチ監督はレイプシーンに同意がなかったわけではないと主張。「これを最後に、『ラスト・タンゴ・イン・パリ』について世界中で報じられている、バカげた誤解を解きたいと思います。数年前にシネマテーク・フランセーズで、あの有名なバターのシーンの詳細について聞かれました」。

 「細かに説明したつもりでしたが、それは不明瞭だったのかもしれません。というのも、私とマーロン・ブランドは、マリアにバターを使うことを知らせないようにしようと決めたのです。(レイプシーンで)バターを不適切に使うことで、彼女の自然なリアクションを引き出したかったからです。それが誤解を生んだ原因です」と説明するベルトルッチ監督。

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 続けて、「人々は(それを聞いて)、マリアはレイプシーンについても知らされていなかったのだと思っています。それは間違いです! マリアは全て書かれた脚本を読んでいたのですから、全てを知っていました。バターを使うというアイデアだけが後から新しく付け加えられたものでした」「何年も後になって知ったのですが、そのアイデアこそがマリアを怒らせていたのです。(彼女が私を憎むようになったのは)同シーンで彼女に対して加えられた暴力に対してではないのです。それは脚本に書かれていましたので」とあくまでもマリアさんが知らなかったのはバターを使うことだったとしていた。

 マリアさんは壮絶すぎる本作への出演をきっかけに、私生活では麻薬中毒や精神的な病に苦しんだという。レイプシーンでバターを使うことだけが知らされていなかったにしても、マリアさんの辿った運命からすると、一人の女優の犠牲によって成り立った映画ということには変わりなさそうだ。(編集部・石神恵美子)

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