実写版『美女と野獣』は吹替版もすごい!実力派集結&徹底したこだわり

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ミュージカル界の歌姫とプリンスがそろい踏み! - ベル役の昆夏美と野獣役の山崎育三郎

 公開からわずか3週で興行収入は72億4600万円(11日付)に達するなど、大ヒット中のディズニー実写版『美女と野獣』。知性あふれる美しきヒロイン・ベル役のエマ・ワトソン、傲慢さゆえに野獣に変えられてしまった王子役のダン・スティーヴンス、燭台のルミエール役のユアン・マクレガーら実写キャストのハマりっぷりが見どころだが、多くの人々に愛される名曲の数々が作品の根幹を成しているだけあって、プレミアム吹替版も徹底したこだわりを持って作られている。吹替キャストと演出監督がその裏側を明かした。

【動画】プレミアム吹替版キャスト11名がアカペラで歌う!

 今回のプレミアム吹替キャストは全員が、日本ディズニーの吹替専門部署とキャスティング局および、最終的にはアメリカ本社のスタッフも参加したオーディションを経て決定された。高い歌唱力が必須なのはもちろんのこと、自然な演技ができるか、年齢感や各キャラクター同士のバランスはいいか、といった点も重要で、ベル役は「ロミオ&ジュリエット」のジュリエット、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ、「ミス・サイゴン」のキムと次々と大役を射止めてきたミュージカル界の歌姫・昆夏美、野獣役は「レ・ミゼラブル」のマリウス役に抜てきされて以来、「ロミオ&ジュリエット」「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」「プリシラ」と数多くの舞台を踏んできたミュージカル界のプリンス・山崎育三郎に決まった。

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お城の使用人たちの吹替が素晴らしい - (C) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 そして燭台のルミエール役は、「グランドホテル」「100万回生きたねこ」「アドルフに告ぐ」「ショーシャンクの空に」などに主演し、現在、劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season花に出演中の成河。時計のコグスワース役は小倉久寛、ポット夫人役は岩崎宏美、ガストン役は吉原光夫、ベルの父モーリス役は村井國夫、マダム・ド・ガルドローブ役は濱田めぐみ、ルミエールの恋人プリュメット役は島田歌穂と、舞台経験豊富な実力者が集うことになった。

 吹替演出監督は『アラジン』『塔の上のラプンツェル』『アナと雪の女王』など多くのディズニー作品を手掛けてきた松岡裕紀で、全てのキャストに「歌う声と話す声をなるべく近づけてほしい」と話したという。歌の素養がある彼らなだけに“歌いすぎてしまう”こともあったため、「『あまりビブラートをかけないで』『歌わないでしゃべるように』と伝えました。歌が、言葉の延長でないと今回の映画はダメかなという気がしたんです。あれは劇中歌ではなく、言葉に旋律が乗ったものですから」と演出のポイントを語る。

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 そして一人一人別々の収録で一つのセリフを何十回でもやり、吹替初挑戦のキャストの潜在能力を完全に引き出した。ベル役の昆も初の吹替に少し怖気ついていたというが、「最初に監督から『まずは昆さんの感情で、細かいことは気にしないでやってみてください』と言ってくださったので、『何でもトライしてみよう』という気持ちに切り替えられました」と明かす。「舞台では声と表情と体を使って表現してきたので、声だけとなるとやりすぎてしまう部分があって。抑えすぎると今度は棒読みになってしまったりと、表現のさじ加減が難しかったです」とは言うものの、一つ一つのシーンを丁寧に作り上げ、可憐でありながら芯のあるベルを美しい歌声と共に見事に体現している。

 一方の山崎は「野獣の場合は喜怒哀楽が激しくて。ベルをディナーに誘うシーンなど何テイクもやっていると、声が掠れてしまうくらいでした」と打ち明ける。「普通の人ではあそこまで声は出さないだろっていうくらい(笑)『勝手にしろ! ウァァァァァア!』みたいな声を何度も何度もやって、その後また静かに話したり、また次の日に歌もあったり、のどの調子を保つことがすごく大変でした」とハードな収録を振り返った。

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 また、今回のプレミアム吹替版の日本語歌詞は全て新しく作られたもの。実写版のために書き下ろされた新曲で、ベルを愛し始めた野獣が歌う「ひそかな夢」を情感たっぷりに歌い上げている山崎が「野獣の口は英語の歌詞の通りに動いているので、そのタイミングが日本語だと合わなかったりして……。日本語でもきれいなメロディーとして聴こえて、英語の口にも合っているという絶妙なラインを目指すのがすごく大変ではありました」と明かす通り、実際に演じ、歌うキャストの意見を踏まえてベストなものを目指した。クルクル変わる声色でチャーミングに「ひとりぼっちの晩餐会」を歌ったルミエール役の成河も「舞台でやるミュージカルよりよっぽど日本語にこだわれたなっていう(笑)。大勢で作っていく舞台ではそんな時間ないですよ、やっぱり。だからこういう(一人ずつでの)やり方を取っているんだなと」と独特な収録法の利点に触れている。

生き生きとしたアンサンブルにも注目 - (C) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 主要キャストのみならず、町や酒場の人々といったアンサンブルパートの出来栄えも素晴らしいが、「それぞれ一人ひとりが生きている人なわけですからね。それぞれ個性的な声であったり、しゃべり方であったり……。コーラスだからぴったりそろえるというわけではなく、もっと生き生きした、熱を感じるものを求めていこうと思っていました」と松岡監督。そんな監督にとっての“完璧な吹替版”は「皆さんが観て、『この演技、自然ですごくいいな。誰がやっているのかわからないな』と言って最後のクレジットで『あ、この人がやっていたのか』と思うもの。そういう吹替版が最高かなと思います」とのこと。実力派キャストによる、細部までこだわられた『美女と野獣』のプレミアム吹替版はまさにそうした映画の世界に没入できる仕上がりとなっている。(編集部・市川遥)

映画『美女と野獣』は公開中

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