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松田龍平、去年はターニングポイントだった 役者として「さらに進化」

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松田龍平 - 写真:永遠

 俳優・松田龍平の快進撃が止まらない。昨年は、TBS系ドラマ「カルテット」で新春の話題をさらい、その後も『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『散歩する侵略者』『探偵はBARにいる3』などの作品で、多彩なキャラクターを見事に演じ分けた。さらに、錦戸亮と初共演となった公開間近の『羊の木』では、純粋な心を持った元受刑者をミステリアスに演じ、2018年もいきなり映画ファンの心に矢を放つ。そんな松田が、最新作に懸ける思いともに、自ら「ターニングポイント」と位置付けた2017年を振り返った。

衝撃作『羊の木』予告編

 映画『羊の木』は、山上たつひこいがらしみきおによる第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作を、『紙の月』などの吉田大八監督がアレンジを加え実写化したヒューマンサスペンス。過疎化対策の一環として、宮腰一郎(松田)をはじめ殺人歴のある6人の元受刑者の移住を受け入れた、あるさびれた港町。市役所の担当職員・月末一(錦戸)は、彼らに翻弄されながらも町の治安を守るために奮闘するが、やがて不穏な空気が町を覆い始める。

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 吉田監督との初タッグとなった本作、しかも2018年1発目の映画ということで、さぞ気合いを入れて臨んだかと思いきや、「不安になるくらい、何も持ち込まずに現場に入った」と意外な回答。「ここ最近は、事前に『こうやって演じよう』とか、かっちりした方向性を決めたり、念入りに準備したりしないで、その場で感じたことを大切にしよう、というスタンスで撮影に臨んでいますね」。

 ただ、全く何もしなかったわけではない。台本を徹底的に読み込みながら「なぜ、こんな行動に至ったんだろう」「どうしてこんな言葉が出てくるのだろう」と、自分なりに宮腰の心情を模索し続けたと松田は言う。「見え方として、優しさを出していこうとか、狂気を出していこうとか、そういうことではなくて、セリフをどれだけ自分が納得して言えるか、そこが重要なんですよね。宮腰が話す言葉を自分の中に落とし込んでおけば、それが現場で自然に演技となって表れるわけですから」。

 芝居に対して話す松田を見ていると、ひと回り風格を増したようにも思えるが、とくに2017年は、振り幅をさらに広げ、多彩な役にチャレンジしたことが大きな自信につながったのではないだろうか。「その瞬間に出せるものは全て出し切りましたね。ある意味、これ以上出せないというくらい、さらけ出した感じです。その時の自分の容量はだいたい決まっていると思うので、ちょっと蓄えることも必要なんですが、昨年はフルに使うことができて、本当に濃い時間になりました」と言葉を噛み締める。

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 さらに、1999年のデビュー作『御法度』以来、2度目のカンヌ国際映画祭を経験することができて、感無量だったという松田。「昨年は、作品的にも盛りだくさんで、チャンスをいっぱいいただいたので、自分自身の実りを実感しましたね。そんな年に、『散歩する侵略者』でデビュー以来、カンヌの地を踏むことができたので、やはり、ターニングポイントといってもいいめぐり合わせを感じました」。もともと、2017年を迎えたときに、「そろそろ自分の中で変化を起こしたい」という気持ちが強かったという松田は、「その思いと作品が見事に重なった」と振り返る。

 そして、迎えた2018年。『羊の木』でさらに進化を遂げた松田の姿が、もうすぐスクリーンで躍動する。「昨年は得るものがたくさんあったので、今年は、それをうまく活用したいですね。演技においても、感覚だけじゃなくて、そろそろ自分の経験を生かしながら楽しむ方向性があってもいいのかな、という思いはあります」。今年は、いったい何色の松田龍平を魅せてくれるのだろうか? 早くもワクワクが止まらない。(取材・文:坂田正樹)

映画『羊の木』は2018年2月3日より全国公開

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