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30代の長澤まさみ“男前な恋愛観”とは?

長澤まさみ
長澤まさみ - 写真:高野広美

 映画『嘘を愛する女』で高橋一生とともに濃密なときを過ごす恋人同士を演じた長澤まさみが、30代を迎えたいま、自らの恋愛観について語った。

 この映画は同棲中の恋人・桔平が病に倒れて意識不明になったことで、彼が名前も職業も偽っていた事実が発覚し、ヒロインの由加利が桔平の真実を探す旅に出るという謎めいたラブストーリー。

 由加利は食品メーカーに勤務するキャリアウーマンだが、やや自己主張の強い面を持つ。働く女性としてリアルなヒロインを演じた長澤は「なぜ桔平は、由加利を好きだったのだろう? とずっと疑問でした。ワガママなところがある女性なのにどうして? と単純に疑問で。それで結局、最後までわからなかったです」と苦笑い。由加利が桔平を愛することについては「やさしい人を嫌いな女子はいないですよね。自立して強くなったといえど、女性は弱いもので、誰かに弱みを見せたい人は多いはず。桔平ってモテそう! と思いました」とすんなり納得した様子だ。

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 彼女がこの映画を通して実感したのは「大人になると、愛って曖昧なものだなあ」ということ。「目が好きとか背が高いとか、昔はもっとその人の何が好きか明確に理由があったと思うんです。恋ってもっと単純だったなと。でも年齢を重ねてからの恋愛って一つの言葉で言い表せるものではなく、実態がないものに愛情や気持ちが芽生える。人を好きになるって曖昧で、訳が分からないものですよね」と劇中の二人に思いを馳せる。

 桔平が病に倒れる以前、二人の出会いから恋に落ちて至福のときを過ごすまでを映画は丹念に描写する。そんな二人を見て「きっと何かがピッタリ合うんですよね。それは一緒にいるときの匂いかもしれないし、くっついたときの感覚かもしれない。つまりそういう、言葉では言い表せないものです。だって大人のカップルに『相手のどこが好き?』と聞くと、『う~ん、なんだろうね?』と必ず言うじゃないですか(笑)。つきつめたら適当な言葉があるのかもしれませんが、言葉では片づけられない。自分も恋愛に関してそういう年齢になってきたのかな」と自身の恋愛観へ視線を移した。

 桔平のように嘘をつく男についても「過去はどうでもいいなあと思っちゃう」とあくまでもサラリとしている。過去についても「そこに何があろうと、そのときの自分にとって目の前にいる人がベストならそれでいい。相手が過去の問題で悩んでいるなら手を差し伸べるかもしれないけど、忘れたい過去ならそれで終わりかな」と潔い。かなり男前な恋愛観のようだ。(取材・文:浅見祥子)

映画『嘘を愛する女』は全国公開中

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