ゆうばり映画祭グランプリは23歳の新鋭!弱者への目配り・優しさを瀬々敬久監督も評価

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西口洸監督(中央)学生時代は「イケてないグループだった」独特の表現で喜びを語った

 北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」クロージングセレモニーが18日に北海道夕張市の合宿の宿ひまわりで行われ、大阪在住の23歳、西口洸監督の『ED あるいは (君がもたらす予期せぬ勃起)』がグランプリを獲得した。

【写真】川栄李奈も参加したゆうばり映画祭

 同作は、母親の裸を見たことが原因で、ED(勃起不全)になってしまった少年の悩みをシュール、かつコミカルに描き出した青春映画。審査員長の瀬々敬久監督から名前を呼ばれた西口監督は「まさかグランプリをもらうとは……」と驚きを隠せない様子で、「ほんまにうれしいです」と静かに喜びをかみ締めている様子だった

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 若手映画人の登竜門として、多くの才能を発掘してきたコンペ部門。今年の応募総数は456作品(国内353作品、海外103作品)となり、その中から、9本のノミネート作品を発表。瀬々審査委員長のもと、映画監督の入江悠、女優の瀧内公美、富川国際ファンタスティック映画祭アジアプログラマーのキム・ボンソク、映画研究家のアレックス・ツァールテンの5人が、大阪芸術大学出身で、現在は同校で機材係として働く西口監督をグランプリに選んだ。

審査員長の瀬々敬久監督とグランプリに輝いた西口洸監督

 瀬々監督は、決戦投票にまでもつれこんだ審査を振り返りながら、「今回、僕たちは映画的な映画というよりは、自分たちに向き合っているような『ED~』を選びました。この映画がいいなと思ったのが、弱者に対する目配り、優しさを持っている、それが伝わるところが僕は好きでした」と経緯を明かした。

 授賞式終了後、報道陣に対して西口監督は、「グランプリを取ったことについてはビックリとうれしさもあります。僕自身、学生時代はイケてないグループだった。今はめっちゃうれしいんですけど、他の人が賞をとったのをうらやましがっている自分が好きというか。だから、いざ賞をもらったら恥ずかしい。だからといって、賞を返上するかというとそれは嫌だなと思うわけで。そんな優柔不断なところが、この映画の主人公に似ているなと思いつつ、ほんまにうれしいです」と独特な表現で喜びを表した。

西口洸監督

 今年の映画祭の来場者数は、16日までの時点でのべ8,830人。メイン会場を1か所に集約させたことで、規模縮小が心配されていたが、映画祭プロデューサーの深津修一氏によると、「集計しているのが16日までなので、17日、18日の来場者数を合わせれば昨年並みの水準となることが予想される」とのこと。2020年のオリンピックイヤーには、30周年という節目の年を迎えるゆうばり映画祭の、さらなる発展に期待したい。(取材・文:壬生智裕)

■「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」コンペティション部門の受賞結果は以下の通り

<オフシアター・コンペティション部門>
グランプリ:『ED あるいは (君がもたらす予期せぬ勃起)』(西口洸監督)
審査員特別賞:『温泉しかばね芸者』(鳴瀬聖人監督)
北海道知事賞:『キュクロプス』(大庭功睦監督)
シネガーアワード:『キュクロプス』(大庭功睦監督)

<インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門>
グランプリ:『ぱん。』(阪元裕吾、辻凪子監督)
優秀芸術賞『NO LINE』(川中陸監督)
優秀芸術賞『Black Dog』(ジョシュア・ディーン・タットヒル監督)
優秀芸術賞『父の日』(マット・ジョンズ監督)

<アニメーション企画コンペティション部門>
優秀賞:『ドントクライ』(高嶋友也監督)
スポンサー特別賞『アスファルトにも咲き誇る花』(鈴木伸嘉監督)

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