映画で決めよう!GWに行きたいところ(国内編)

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GW行きたいところは?
GW元気や癒しをチャージできる旅先は? - John S Lander / Getty Images

 日々の営みの中で知らず知らず積み重なっている、小さな傷や疲れ、倦怠(けんたい)……。ゴールデンウィークはそんな日常をリセットし、本当の自分を取り戻す絶好のチャンス! 海外旅行に行かなくても、元気や癒やしをチャージできる旅先はたくさんある。そんな旅のヒントになりそうな映画を、旅に出たい相手別にピックアップしてみた。観終わったときにはもう、ゴールデンウィークの旅のプランができているかも!?(文:桑原恵美子)

心も肌も乾きっぱなしの友達と!湯けむりワールドへ(山形県・銀山温泉)

山のあなた 徳市の恋』(2008)

 なにより潤いが欲ほしい、という乾ききった方にお薦めしたいのが、“ザ・湯けむり映画”と呼びたいこの作品だ。1938年公開の映画『按摩と女』のリメイクで、昭和初期のとある温泉場が舞台。泥棒の疑いをかけられた都会の美女(マイコ)、彼女に淡い恋心を抱く目の不自由な按摩(あんま)の徳市(草なぎ剛)、相棒の福市(加瀬亮)の日々を淡々と、そして繊細に描いている。旅館内のシーンは、建物の気密性が低く、湯けむりが建物のすみずみに満ちている戦前の温泉宿の雰囲気を見事に再現。映像から湯気と湯の香りさえ漂ってくるようだ。

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 そんな宿に逗留(とうりゅう)する人々の間を、怠惰な時間がただゆったりと流れていく。カラオケもテレビもないから、聞こえるのは自然の音と、薄いふすま越しに聞こえる隣室のひそやかな声だけ。目の不自由な徳市が敏感に感じるわずかな音が、観る人を戦前ののどかな温泉宿の世界に自然に引き込む。観終わった後、たまらなく温泉の湯気が恋しくなる映画だ。

銀山温泉公式サイト

ストレスたまりまくりの仕事仲間と!ルシウスの刀傷も癒やしたパワースポットへ(静岡県賀茂郡・大滝温泉)

テルマエ・ロマエ』(2012)

 舞台は古代ローマ。アイデアに行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は、日本の銭湯にタイムスリップしたことで、日本の風呂文化に出会う。未知の民族である日本人を「平たい顔族」と見下しつつ、風呂オタクだからこそわかる日本の風呂文化の素晴らしさに、大きなショックを受けるルシウス。そんな日本の風呂文化をヒントに、彼がローマに戻って作った風呂の珍妙さには爆笑してしまう。またあくまでも人工美を追求しているローマの温泉施設に対し、日本の温泉施設は自然との一体感、野趣を大切にしていることに、あらためて気付く。

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 それを象徴しているのが、ルシウスが地元の老人たちと入浴を楽しんだ露天風呂・静岡県賀茂郡の大滝温泉。落差約30mという大滝の滝つぼの間近で、とにかく迫力満点。雄大な自然の美しさと温泉パワー、そして裸の付き合いがルシウスの刀傷を癒やしたように、訪れる人の小さな心の傷までも癒やしてくれるに違いない。

伊豆・河津町観光協会
河津七滝観光協会

倦怠期突入の恋人と!木も草も恋をする離島へ(沖縄県・粟国島)

ナビィの恋』(1999)

 沖縄本島から少し離れた故郷の粟国島に久々に帰省した奈々子(西田尚美)は、祖母ナビィ(平良とみ)の様子がおかしいのに気付く。実は、沖縄本島からの小型船に奈々子と同乗し島に上陸した老紳士は60年前、島に伝わる占いによりむりやり別れさせられたナビィの元恋人だった……。シニアの恋を描いたせつないストーリーだが、舞台となる島は沖縄の原風景そのものの力強い美しさに満ちている。沖縄民謡の大御所を多数起用したことでも有名な作品で、話すように歌い、歩きながら自然に踊りだす島の人々の姿は、まさにミュージカルの原点だ。 

 特に、本家の長老(嘉手苅林昌)の家族がナビィたちを前に、沖縄の俗謡「十九の春」を歌うシーンは感動的。歌の前に長老は語る。「今宵は月の美しい十三夜。木も草も花も恋するこの夜に、わたしたちが恋をして何が悪いのでしょうか」。この言葉に背中を押されるように最後にナビィが下す大胆な決断、そしてまるで恋をしているように輝いている島の風景は、恋に後ろ向きになっている人に、大きな勇気をくれるだろう。

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「粟国島」粟国村観光協会

本当はハワイに行きたい家族と!東北のハワイへ(福島県いわき市・スパリゾートハワイアンズ)

フラガール』(2006)

 舞台は、閉鎖に追い込まれた炭鉱のある北国の寒村。そこを“常夏の楽園”に変えようと常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)を作った人々の奇跡の実話を映画化した作品。苦労して取り寄せて植えた椰子の木が寒さで枯れそうになると、自分の上着を巻き、わが子のように抱いて温めようとするスタッフ。最初は冷ややかな目で見ていた村人たちがそれを見て、各家庭からストーブを集め始めるシーンには涙が止まらない。でも一番の見どころは、最大の呼び物であるフラダンスを始める少女たちと、ダンス教師(松雪泰子)との交流。「裸で腰みのを着けて踊るのか」という偏見と闘いながら、血のにじむような練習を重ねて完成させた一糸乱れぬフラダンスは、思わずスタンディングオベーションをしたくなるほど。一種の芸道ストーリーとしても感動的だ。

 ありのままでハッピーな気分になれる本物のハワイもいいけれど、“東北のハワイ”にはハワイの楽しさプラス、それを作り上げた人々の愛と情熱の歴史がある。映画を観た後は困難を乗り越える勇気が生まれ、フラガールたちに会いに行きたくなること必至だ。

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いわき市観光情報サイト
スパリゾートハワイアンズ公式サイト

忙しくて休みがとれないわたしの一人旅!普段乗らない近場の鉄道の旅へ

阪急電車 片道15分の奇跡』(2011)

 「人はそれぞれみな、死ぬほど辛い訳ではないけれども、どうにもならない思いを抱えて生きている」--こんなモノローグとともに、始発から終点まで片道たった15分のローカル線にたまたま乗り合わせた人々のさまざまな人生が交錯していく様子を描いた群像劇。婚約中の恋人を後輩に奪われ、その腹いせにウエディングドレスで結婚式に出席したOL(中谷美紀)、恋人の暴力におびえる女子大生(戸田恵梨香)、気の合わないママ友たちとの豪華ランチが断れず悩む気弱な主婦(南果歩)……。彼女たちは電車でのちょっとしたふれあいの中に、“どうにもならない思い”から脱出する答えを自分で見つけ出し、新しい人生を歩み始める。

 旅とは日常をリセットし、まっさらな心で自分を見つめ直す行為。とすれば、普段は使わない路線に始発から終点まで乗ってみるのだって、ひとつの“旅”。いつもと違う駅、いつもと違う乗客たちの中に、もしかしたら人生を変える発見や気付きがあるかもしれない。

阪急電鉄沿線おでかけ情報

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