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坂本龍一、高畑勲監督からオファー&解雇されていた!「僕の音楽がシリアス過ぎて…」

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世界の坂本龍一でも解雇されるなんてことあるんですね……!

 第17回トライベッカ映画祭(17th TFF)で上映された話題のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』について、坂本龍一スティーブン・ノムラ・シブル監督が、4月26日(現地時間)、ニューヨークのシネポリス・チェルシーで行われた上映後Q&Aで語った。

【動画】『Ryuichi Sakamoto: CODA』予告編

 2011年の東日本大震災後、被災地への訪問を繰り返していた坂本は、被災したピアノに出会い、その後首相官邸前の原発再稼働反対デモに参加するなど精力的に活動するが、2014年に中咽頭がんであることが明らかになる。本作はそんな近年の彼の活動と、YMO時代の音楽や、『戦場のメリークリスマス』から『レヴェナント:蘇えりし者』までの映画音楽、さらにさまざまな土地を訪れての新たな音色を探す旅など、日本を代表する音楽家を余すことなく捉えた秀作。映画『ロスト・イン・トランスレーション』で共同プロデューサーを務めたシブル監督がメガホンを取った。

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 本作を手掛け始めた時期についてシブル監督は、「今から約6年前に撮影を開始したんだ。坂本さんとは、ニューヨークのあるイベントで知り合ってね。東日本大震災の後で、そのイベントでも原発による汚染を扱っていたんだ。彼(坂本)が(アーティストとして)何を考えているのか気になって、彼の映画を制作することに興味を持ち始めたんだよ」と経緯を明かし、さらに坂本の社会的活動と彼の音楽の結びつきを捉えたかったとも付け加えた。

 そんな坂本との関係についてシブル監督は、「僕は東京で生まれ、東京で坂本さんの音楽を聴いて育ったから、彼は僕のヒーローだったんだ。僕はいつも、対象となる人物をカメラで追うことで、(その人物に)感化されてきたけれど、今回もその過程を通して、対象となった坂本さんから多くを学ぶことができたと思うんだ」と感謝を表し、編集過程ではアーティスト坂本龍一のように本能的に作業したと語った。

坂本龍一は憧れの存在!スティーブン・ノムラ・シブル監督

 今年のアカデミー賞で話題となった映画『君の名前で僕を呼んで』で、自身の楽曲「M.A.Y. in the Backyard」と「ジャーミネイション」が使用されていたことについて、坂本は「ルカ・グァダニーノ監督は、敬意を持って僕の音楽を映画で使用していると思いました。(シーンごとでの)彼の僕の音楽の使い方はとても気に入っています」と満足げに答えた。

 アニメ映画の音楽に携わったことについては、「今から35年前に担当したことがあるんですが、あまり気に入っていないんです(そのため題名も言えないらしい)。現在は、韓国のプロデューサーも参加し、手塚プロダクションで手掛けられているアニメ映画の音楽を担当していて、その作品は今年の後半期に公開される予定です。あと実は、2、3年前に高畑勲さんと会って、音楽の担当を任されていたんですが……僕の音楽がシリアス過ぎて、結局解雇されてしまったんです(笑)」と意外な事実を明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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