草なぎ剛、大杉漣さん最後の主演作を語る「ありがとう、漣さん」

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大杉漣さん最後の主演作『教誨師(きょうかいし)』 - (C) 「教誨師」members

 今年2月に急逝した大杉漣さんの初プロデュース作にして最後の主演映画『教誨師(きょうかいし)』の公開にあたり、大杉さんと共演経験のある草なぎ剛天海祐希、そして黒沢清監督がコメントを寄せた。

『教誨師(きょうかいし)』予告編

 本作で大杉さんが演じているのは、受刑者の心の救済を行う教誨師に着任した牧師の佐伯。6人の死刑囚との対話を描いた人間ドラマで、佐伯は彼らに寄り添いながらも苦悩し、自らの人生とも向き合っていくことになる。

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 テレビドラマ「嘘の戦争」「スペシャリスト」シリーズなど数多くの作品で大杉さんと共演した草なぎは、「映画『教誨師』を見た夜、僕は珍しくなかなか寝付けませんでした」と明かすと、「こんなにも映画と、僕自身の距離が近く感じたのは初めてかも知れない」「300の顔をもつ男、“大杉漣”さんの顔がまた一つ、これからも増えましたね。ありがとう、漣さん」と大杉さんに感謝。

 ドラマ「緊急取調室」などで共演した天海は「もう一度、漣さんに触れられた様な、そんな気がした」と吐露し、映画『予兆 散歩する侵略者 劇場版』など多数の作品で大杉さんと一緒に仕事をしてきた黒沢監督は「日本映画の俳優はつくづく層が厚いなあと思った。 凛とした俳優、いかにも何気ない俳優、得体のしれない俳優、 見ていてほっとなる俳優。そして、それらの頂点に大杉漣がいる」と大杉さんの存在の大きさを改めて示した。

 草なぎと天海のコメント全文は以下の通り。

▼草なぎ剛
映画『教誨師』を見た夜、僕は珍しくなかなか寝付けませんでした。
“生”と“死” 誰にでも共通して存在する事。
それはとてもシンプルな事なのに、何で人はうまく生きられないのか?
いつの間にか、僕も、薄暗い小さな面会室の中に入って、
死刑囚の方と一緒に、目の前の漣さんの話を聞いているかの様でした。
こんなにも映画と、僕自身の距離が近く感じたのは初めてかも知れない。
きっと、それは漣さんの心と牧師、佐伯保の心が重なり、
本当の教誨師になっていたからだと思います。
300の顔をもつ男、“大杉漣”さんの顔が
また一つ、これからも増えましたね。
ありがとう、漣さん。

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▼天海祐希
漣さんの、優しくも鋭い矢で心の真ん中を射られた気がした。
真っ直ぐ、誠実な瞳で漣さんが見ていた事、
そして伝えたかった事が今、ここに残っている。
もう一度、漣さんに触れられた様な、そんな気がした。

 6人の死刑囚を演じるのは古舘寛治烏丸せつこ五頭岳夫光石研小川登玉置玲央。監督・脚本は、大杉さんも出演した映画『ランニング・オン・エンプティ』などの佐向大が務め、10月6日より有楽町スバル座、池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開される。(編集部・小松芙未)

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