広瀬アリス、狂気に魅せられる

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広瀬アリス - 撮影:奥山智明

 映画『』(11月17日公開)で、村上虹郎演じる常軌を逸した主人公に唯一、手を差し伸べる“天使”役を可憐に演じた広瀬アリス。モノクロームの世界で繰り広げられる狂気の世界に戸惑いながらも、「自分を追い込む虹郎くんの姿が刺激的だった」と目を輝かせる広瀬が、本作で目覚めた役者としての野心を語った。

広瀬アリスがヒロイン!映画『銃』予告編

 本作は、芥川賞作家・中村文則の処女作を『百円の恋』の武正晴監督が映画化した衝撃作。河原で偶然、銃を拾った大学生・西川トオル(村上)は、その日から緊張とスリルにおぼれ、やがて心の中に眠っていた狂気を目覚めさせる。一方、彼に興味を抱く同級生・ヨシカワユウコ(広瀬)は、積極的にアプローチを仕掛けるが、どんどん常軌を逸していくその姿に恐怖を感じ始める。銃を手にした西川は、果たして何を目論んでいるのか?

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 武監督から、「ユウコは、唯一、天使のような存在であってほしい」と指示を受けたという広瀬は、村上演じる西川に対して、「恋愛感情なのか、何なのか、自分でもよくわからない曖昧な気持ち」を持ち続けるために敢えて、村上と距離を置くようにしていたという。「お互いの素顔を知ったのは、撮影が終わってから」と笑顔を見せる広瀬。「現場での虹郎くんは、とにかく強烈でしたから」と意味深に振り返る。

映画『銃』より - (C) 吉本興業

 「毎日虹郎くんと会っているのに、毎日違う人と会っている感覚。どんどん役に染まっていく姿がとにかくすさまじかった」という広瀬は、あるシーンを例に出し、村上のすごさをさらにひも解く。「喫茶店で西川とユウコが激しく言い合いになるシーンがあるんですが、そのとき、役にのめり込んでいる虹郎くんが真剣な顔でずっとブツブツ、何かを自分に言い聞かせているんですね。その姿があまりにも鮮烈で。なんというか、役者が自分で自分を追い込んでいる姿を初めて間近で見たというか。それがけっこう刺激で、『一緒にこの波にのみ込まれたい!』って思いましたね」と胸の内を明かす。

 そんな村上のプロ意識に「美しさすら感じた」という広瀬は、「私もポジティブにいろんな役にチャレンジしたい」と大いに意欲をかき立てられたようで、「西川のように、日常を狂わせ、堕ちていく役にすごく興味がわきました。人間が乱れていく姿、汚れていく姿……何かこう自分の身をけずるような役も、ぜひトライしてみたい。例えば、白いシャツがどんどん黒くなっていくみたいに……」と目を輝かせる。

 「人間の闇の部分を隠すことが普通になっているいま、この作品はそれを全部さらけ出しているところがすごい」と語気を強める広瀬に、さらに一皮むけた女優の姿を見た。(取材・文:坂田正樹)

映画『銃』は11月17日よりテアトル新宿ほか全国公開

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