塚本晋也監督、いつか怪獣映画撮りたい 最新エッセイ発売でトーク

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『鉄男』シリーズは70歳になったら? 塚本晋也監督

 映画『野火』『鉄男』などで知られる塚本晋也監督が22日、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI で行われた、最新エッセイ「冒険監督」発売記念トークショー&サイン会に出席し、新作映画『斬、』についてや、自身が作りたい映画、観客からの質問に答えた。

【動画】池松壮亮×蒼井優!塚本晋也監督作『斬、』予告編

 「冒険監督」は、塚本監督がいかにして映画界という大海原を航海することができたのかをつづったエッセイ。「都市と人間」「サイバーパンク」「暴力と人間」「精神とは何か」という自作のテーマはもとより、映画を観客に届ける苦労や、世界の映画祭を舞台にした珍道中などを、ユーモラスに語り尽くす。

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 幼少期は海洋冒険家・堀江謙一の影響で冒険に憧れていたという塚本監督。「ですから、映画作りを冒険に見立てて作った本です。自分の小さい頃から『斬、』に至るまでのことが、かなり細かくわかりやすく書かれていて。最後の方はかなり早いスピードで、何も考えずに書きました。いわばシュールレアリスムの自動書記のようなことをやったので。かなり深層心理に近いことが映しだされて。後で読み返すと、自分でもこんなことを考えていたのかと。自分でも気付かされるような本になりました」と振り返る。

 また、大変な本フェチだという塚本監督は、「本を作るときも、自分がほおずりできるかどうかで作ってもらっているので、表紙のデザインもそれを基準に選んだ。かわいい感じに仕上がりましたし、中の文字の大きさもちょうど良かった」と満足げ。「この本もあとでほおずりをしたいと思います」と笑顔を見せた。

 来場者からの質問コーナーでは、「映画監督として若いうちにやっておけば良かったことは?」という問いかけも。「ない、というつまらない答えしか浮かばなかったんですが。若いうちにやりたいことばかりやっていたので、わが人生に悔いなしということですかね」と返答した塚本監督は、さらに「監督の映画はスタイリッシュななかにゴツゴツしたものがあるが、意識している?」という質問には「自然にそうなってしまう。もともと僕はCMの会社に入っていて。多くの人に見せる映像を作っていたんですが、どうにも器用貧乏になってしまっていた。『鉄男』を作った時は全員が好きでなくていいから、特定の人が熱狂すればいいと思った。だから映画は、意識的に器用貧乏にならないように、ぶきっちょでむき出しのものにしようと思いました」と説明する。

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 その『鉄男』も、来年は公開30周年という節目の年となる。そこで「新作の予定は?」と尋ねられると「1から3までやって。性懲りもなくまだやり足りないところがありますけど、初期衝動がないとダメだから。『マッドマックス』の監督(ジョージ・ミラー)みたいに70歳くらいになるとふっきれるような気がするので、そういうすごいパワーがあるときに作ればいいかなと思っています」と明かした。そのうえで、今後作りたい映画として「いろいろあるけど、いつか怪獣映画をやりたい。怪獣映画を作らないと僕じゃない。ただ、初期衝動がちょっとでも欠けていたら作っちゃいけないと思う。いつか実現したいアイデアもあります」と語るひと幕もあった。

 そして最後に、24日に公開を迎える最新作『斬、』について塚本監督は、「池松壮亮さんと蒼井優さんが素晴らしい演技をしてくれているので、二人の演技合戦を観ていただきたい」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)

塚本晋也監督最新エッセイ「冒険監督」は発売中(1,400円+税)

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