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『ヒックとドラゴン』シリーズ最終章、主演俳優&監督らが思いを明かす

シリーズを通じて主役ヒックの声優を務めたジェイ・バルチェル
シリーズを通じて主役ヒックの声優を務めたジェイ・バルチェル

 人気アニメ映画『ヒックとドラゴン』シリーズの第3弾『ハウ・トゥ・トレイン・ユア・ドラゴン:ザ・ヒドゥン・ワールド(原題) / How To Train Your Dragon: The Hidden World』について、声優のジェイ・バルチェルディーン・デュボア監督、プロデューサーのブラッド・ルイスらが、10月6日(現地時間)、ニューヨークのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催されたニューヨーク・コミコンのイベントで語った。

【動画】『ヒックとドラゴン』第3弾予告編(英語)

 『ヒックとドラゴン』はバイキングの少年ヒックとドラゴンのトゥースの友情を描いたドリームワークス・アニメーションの人気シリーズ。シリーズ第1弾では、敵同士だったバイキングの少年ヒックと伝説のドラゴンのトゥースが偶然に出会い、友情を育んでいく様子を描き、続く第2弾では、それから5年後を舞台に支配者ドラゴから島のドラゴンを守るために戦う姿を描いた。第3弾では、ヒックとトゥースがそれぞれの種族のリーダーになり、メスのナイト・フューリーの登場をきっかけに、彼らの絆が試されることになる。

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 シリーズを通してヒックを演じてきたジェイは、本シリーズがこれほどヒットして続編まで手掛けられるとは思っていなかったという。「第1弾のオーディションのとき、3本の映画と7~8年にも及ぶテレビシリーズが製作されるとは、全く予測できなかったね。そして今、このシリーズはサヨナラを告げようとしていて、少し悲しい感じでもあるんだ。とても誇りに思っていると同時に、制作陣が僕を今まで解雇していないことに、とても驚いているよ(笑)」

ディーン・デュボア監督
ディーン・デュボア監督

 一方、デュボア監督は「僕とクリス・サンダースが共同監督として手掛けた第1弾では、ファンタジーな冒険要素を拡張するために最後まで(制作陣を)手伝っただけで、その時はシリーズ化する意図は全くなくて、みんなが見たい映画を作りたかっただけだった。だが第1弾の批評家の評価が高く、興行面でも成功を収めたことで、スタジオ側は続編について話し始めたんだ。個人的に続編を拒否してきたのは、第1弾と同様のキャラクターを5、6人使い、たいした目的もなしに、新たな冒険を設定して描きたいとは思わなかったからだ」と振り返り、ヒックが成長する過程を描いた3部作ならと提案したことを明かした。

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 第3弾の予告編で、トゥース以外に種類の異なったドラゴンの映像が見られることについて、デュボア監督は「彼女(そのドラゴン)はライト・フューリーで、(飛べなくなった)トゥースのバリエーションの一つで、環境に合わせて体の色を変化させることができるんだ」と紹介。ライト・フューリーが今作に登場する理由は、映画内に描かれていると説明した。

ブラッド・ルイス
プロデューサーのブラッド・ルイス

 今作で完結することについて、プロデューサーのブラッドは「なぜ僕らが3部作で描いたかというと、人々が愛したキャラクターたちのストーリーを完結させたかったからで、(3部作を終える頃には)観客たちは映画内のキャラクターに深いつながりを感じたり、強い反応を示したりするからだ。つまり、観客はストーリーとキャラクターに共感が持てれば、感情的な体験ができるんだ。僕らの最終的な目標はそれだった。もし観客が、今作を通して最後に泣きたいと思うような感覚にならなかったら、デュボア監督は今作で的確な仕事をしたとは言えないだろうね」と自信をのぞかせた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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