期待の22歳新人監督『僕はイエス様が嫌い』がマカオ映画祭で上映

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主演の佐藤結良(写真左)と奥山大史監督

 奥山大史監督『僕はイエス様が嫌い』が現地時間12日、マカオ文化センターなどで開催中の第3回マカオ国際映画祭コンペティション部門で上映された。同作は今秋にスペインで開催された第66回サンセバスチャン国際映画祭で奥山監督が日本人としては20年ぶりとなるニュー・ディレクターズ賞を受賞して国内外で注目を集めているが、この日は主演を務めた12歳の佐藤結良も舞台挨拶を行い、一夜にして写真攻めにあう人気ぶりとなった。

 同作品は奥山監督の少年期の体験をベースに、ミッション系の学校に転校した少年ユラが、友情や信仰について考えていくようになる成長物語。実名と同じユラを演じたのが佐藤で、主演も初めてなら映画祭に参加するのも初めてで、この日のためにタキシードをそろえたという。佐藤は「記念写真を求められるなんて初めての経験でした」と照れつつ、好反応にうれしさを隠せない様子だ。

奥山大史監督と取材を受ける佐藤結良(左から2番目)

 佐藤は4歳の時にオーディションを受けて芸能事務所に所属し、芸歴はすでに8年。父親の応募によるもので、最初は「何をしているのかよく分からなかった」という。しかし小学校1年ぐらいから芝居をすることの意味を理解し、事務所での演技レッスンに励みながらオーディションに多数参加。二宮和也主演『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(2017)では、俳優・大地康雄演じる児童養護施設園長の子ども時代を演じている。

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インタビューに答える佐藤結良

 長編映画は『僕はイエス様が嫌い』が2作目で、約70人の中からオーディションで選ばれた。佐藤を選んだ理由について、奥山監督は「オーディションの様子をカメラで撮影して、後から見返しても芝居が飽きなかった子にしようと。それで結良くんを選びました」という。

 奥山監督の子役に対する演出は師と仰ぐ是枝裕和監督と同じで脚本を渡さず、撮影現場で監督が口頭でセリフや状況を伝えていくスタイル。佐藤は今まで参加した作品と全く異なる演出に当初は戸惑ったそうだが、「脚本があると、セリフをちゃんと言えるかな? 間違えないかな? ということに集中してしまうので、今回はその場その場でアドリブも入れながら自然な感じで芝居をすることができました」と振り返る。

地元の少女たちと記念写真

 同映画祭とは縁がある。前作『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』は第2回でフード・スペシャル・プレゼンテーションとして上映されており、2作続けての選出となった。ちなみに名前の由来は、両親の“良縁を結んでいくように”という願いから。将来は撮影カメラマンなど裏方の仕事にも興味があるようだが、今後も良き出会いを重ねながら「お芝居を頑張ろうと思ってます」と力強く語った。

 コンペティション部門の結果は14日に発表される。(取材・文:中山治美)

『僕はイエス様が嫌い』は2019年公開
第3回マカオ国際映画祭は14日まで開催

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