大河「いだてん」は異例づくし!訓覇圭Pを圧倒した脚本家・宮藤官九郎の才能

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「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」より、中村勘九郎演じる金栗四三 - (C)NHK

 6日より放送が開始される2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)。1986年放送の「いのち」以来、33年ぶりの近現代が舞台で、中村勘九郎阿部サダヲがリレー形式で主演を務めるのも近年では珍しい形だ。さらに脚本を務めるのはヒットメーカー、宮藤官九郎。話題豊富な本作の制作統括を務める訓覇圭プロデューサーが、作品の見どころを明かした。

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 日本人として初めてオリンピックにマラソン選手として参加した金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)と、東京へのオリンピック招致に尽力した政治記者・田畑政治(たばた・まさじ/阿部サダヲ)の半生を描いた本作。訓覇プロデューサーと宮藤のコンビと言えば、人気を博した連続テレビ小説「あまちゃん」(2013)が思い浮かぶが、放送終了後からしばらくして「何かまた面白いことをしたいね」と話し合っていたという。

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 互いにアイデアを出し合うなか、浮かんできたのが、現代スポーツをテーマにした“オリンピック”だった。訓覇プロデューサーは「日本人が初めてオリンピックに参加してから、東京オリンピック開催まで約50年。いろいろ調べていくと、この時代はすごく面白かった」と語るが、それでも大河ドラマの題材ではないと思っていたようで、最初は「BSの単発でどうかな」という企画規模だった。

阿部サダヲが、もう一人の主人公でオリンピックを日本に呼んだ田畑政治役に

 しかし、宮藤と共に日本とオリンピックの歴史を調べていくうちに、壮大なスケールとなり、いつの日か「大河ドラマでいけるのでは」と思うように。その際、大河ドラマ風の味つけとして落語を合体させた。「宮藤さんのアイデアだったのですが、同時代に生きて、戦争も経験している落語家の古今亭志ん生さんの人生と重ねたら面白いんじゃないかと」

 一方、近現代史ならではの苦労も。戦国時代などと違い、存命の人物もいるため、資料と記憶に齟齬があることも多々あったというのだ。「ご高齢の方が多いので、思い出せたとしても曖昧なことも多い。情報量も昔と比べれば圧倒的に多いのですが、記憶に頼ると食い違いが結構出てきてしまうんです」

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 膨大で曖昧な情報をどう整理して物語に落とし込んでいくのか。雲をつかむような作業に向き合ううちに、訓覇プロデューサーは、宮藤官九郎という人物のすごさを改めて思い知ったという。「すごく頭がいいんです。ものすごい情報量をしっかり頭の中に入れて、整理して本に落とし込むんです。頭の容量がものすごく大きいんですよね」

 あがってくる宮藤の脚本は「とにかく面白い」と訓覇プロデューサーは太鼓判を押す。これまでの大河ドラマを踏襲しつつも、宮藤ならではの人物造形やテンポの良さは“新しい大河”を印象づける。

 演出には、映画『モテキ』や『バクマン。』などの監督を務めた大根仁が参加する。「(近現代のオリンピックという)素材がとても新鮮なんです。これまで培ってきた大河ドラマの手法に、まったく違うルーツを経験されてきた人が加わることによる面白みがあるのではないかなと思っているんです」と新しい風にも期待を込める。
 
 「異色づくめの大河」と表現されることもある本作だが、訓覇プロデューサーは「特にどこの世代をターゲットに……という思惑はないんです」と笑顔を見せつつ、「やっぱり子供が見て『楽しいね』と思ってもらえるような作品にはしたいです。その意味でスポーツというのは、誰にとっても入りやすい題材だと思うんです。日曜8時に家族みんなで実感できる歴史をお届けできたらと思っています」と意義込みを語っていた。(取材・文:磯部正和)

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」は1月6日より放送(NHK総合20時~ほか)

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