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『寅さん』新作、桑田佳祐が主題歌&OPシーンに出演

桑田佳祐、オープニングに出演!
桑田佳祐、オープニングに出演! - (C)2019松竹株式会社

 『男はつらいよ』シリーズ22年ぶり、50作目となる新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』(12月27日公開)の主題歌「男はつらいよ」の歌唱をサザンオールスターズ桑田佳祐が担当し、桑田が映画のオープニングシーンに出演することが明らかになった。山田洋次監督によるシリーズの大ファンだという桑田は「今回、この夢のようなお話をいただき、本当にありがとうございました。そして天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます」と喜びのコメントを発表している。

【写真】「くるまや」はカフェに!

 これまで49作が公開された故・渥美清主演の『寅さん』シリーズのオープニングの恒例といえば、渥美が主題歌「男はつらいよ」を歌唱し、スタッフクレジットが流れる中で主人公・寅さん(渥美)の姿が映し出されるというもの。今回の新作では、かつて自身のテレビレギュラー番組に「音楽寅さん」というタイトルをつけたり、Act Against AIDS のステージで同曲を歌ったりするなど『寅さん』や山田監督のファンである桑田が担うこととなった。

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男はつらいよ
(C)2019松竹株式会社

 以前にテレビ番組で「男はつらいよ」を歌う桑田の映像を目にして「実にうまい!」と大感激し、それが脳裏から離れずにいたという山田監督。今作を製作するにあたり、監督自ら「ぜひ、新しい寅さんの幕開けをあの素晴らしい桑田君の『男はつらいよ』で始められないか。できれば出演もしていただき、華を添えてもらえないだろうか」と提案。桑田に熱いラブレターを書き、その想いを伝えた。

 山田監督は桑田が歌った主題歌、そしてオープニングシーンについて「桑田君が歌う『男はつらいよ』は、人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる。『まあ、こんな私でもなんとか生きていけるんじゃないかな』と観客の背中をポンと押してくれるような素晴らしい主題歌となり、記念すべき50作目のオープニングを飾るにふさわしい名シーンとなりました」とコメント。

 一方の桑田は「昨年末、私のライブにまでわざわざお越しいただき、4時間越えのステージを最後までお立ちになったままご覧いただいた山田監督。憧れの人にお逢いできた瞬間、私は全身から力が抜けてしまったことを忘れません」と語り、「撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない『演技』に、あたたかくご指導をいただきましたことは、一生の思い出です」と続けている。

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男はつらいよ
(C)2019松竹株式会社

 『男はつらいよ お帰り 寅さん』は車寅次郎(渥美)の甥・満男(吉岡秀隆)と満男がかつて思いを寄せていたイズミ(後藤久美子)のその後の物語。別々の人生を生きてきた二人を軸に、寅次郎の妹で満男の母であるさくら(倍賞千恵子)や、その夫・博(前田吟)、そしてくるまやを囲む人たちの今が描かれる。(編集部・海江田宗)

山田洋次監督、桑田佳祐のコメント全文は以下の通り

■山田洋次監督
桑田佳祐という人と渥美清さんは、心情において深く重なっているのではないか、と前々から思っていて『男はつらいよ』の50作目を作るなら、なんとかして桑田君に主題歌を歌ってもらいたいと強く願って直接に手紙を書きました。いわばラブレターです。その承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかった。桑田君が歌う「男はつらいよ」は、人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる。「まあ、こんな私でもなんとか生きていけるんじゃないかな」と観客の背中をポンと押してくれるような素晴らしい主題歌となり、記念すべき50作目のオープニングを飾るにふさわしい名シーンとなりました。桑田君、「寅さん」の世界に飛び込んで来てくれてありがとう! 「音楽寅さん」はまさに「映画寅さん」でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれると思います。

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■桑田佳祐
山田洋次監督はじめ、山田組や松竹映画スタッフの皆さまには、何と御礼を申し上げたらいいのか言葉もございません。映画『男はつらいよ』には、我々世代も沢山の笑いと涙と感動のドラマを"魅せて”いただきました。渥美清さん演ずる「寅さん」には、あの方ならではの男の色気で、恋することのもどかしさ、家族や人間同士の絆、生きることの脆さ、儚さ、せつなさ、そして渥美さんご自身の「粋な口上」の数々や、お上手な歌などもたくさん教えていただき、私も渥美清さん演じる「寅さん」を、どこかファンのひとりとして、真似をしながら生きてきたような気が致します。昨年末、私のライブにまでわざわざお越しいただき、4時間越えのステージを最後までお立ちになったままご覧いただいた山田監督。憧れの人にお逢いできた瞬間、私は全身から力が抜けてしまったことを忘れません。撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない「演技」に、あたたかく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です。今回、この夢のようなお話をいただき、本当にありがとうございました。そして天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます。

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