深夜の銭湯で人殺し… 異色の低予算サスペンスに注目

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こんな銭湯はイヤだ… 写真は『メランコリック』より

 深夜に風呂場を「人を殺す場所」として貸し出す銭湯でバイトを始めた男を描いた異色の日本映画『メランコリック』が現地時間27日、イタリアで開催中の第21回ウディネ・ファーイースト映画祭で上映された。

 北イタリアのウディネで毎年行われる同映画祭では、イタリアであまり観る機会のない東アジアや東南アジア各国の映画を上映。昨年は、日本で公開されて大ヒットする前の『カメラを止めるな!』が上映され、観客賞第2位を獲得したことでも注目される。

映画祭に参加した主演の皆川暢二と監督の田中征爾

 『メランコリック』は、これが長編初作品となる新人監督・田中征爾(せいじ)がオリジナル脚本を手掛けた低予算の自主制作映画。東京大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦は、たまたま訪れた銭湯でバイトを始めることになるが、その銭湯は閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。

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 昨年の東京国際映画祭では、日本映画スプラッシュ部門(独創性とチャレンジ精神にあふれる作品を監督のキャリアを問わず紹介する部門)に出品され、監督賞を受賞したことでも注目を浴びた本作。ひょんなことから人生が大きく動き出してしまう主人公たちの人間模様を、サスペンス、コメディー、恋愛、ドラマ、アクションなど、さまざまな要素を盛り込んで描いた秀逸な青春エンターテインメントに仕上がっている。

ウディネで舞台あいさつを行った田中監督と皆川(中央二人)

 田中監督は日本大学芸術学部を中退し、アメリカ留学で映画を学んだ経験を持つ現在31歳。平日はIT系のベンチャー企業で働いているため、撮影は金曜の夜から日曜の昼間までを使った計10日間で行われた。主演・プロデュースを務めた皆川暢二(ようじ)とは以前からの友人で、田中監督は「ただの友達同士で作ったみたいな映画です」と笑うが、今年8月よりアップリンク渋谷ほか全国順次公開されることも決まった。

 「東京国際映画祭のときに、監督賞をもらったこと以上に、喜んでくれた観客がすごく多かったということにかなり自信がつけられて、すごくいいスタートが切れました」と田中監督。一方の皆川も「劇場公開に関しても、せっかくなので一人でも多くの人に観てほしい」と力強く前を向いた。(編集部・中山雄一朗)

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