東京国際映画祭でグランプリ!『アマンダと僕』主演と監督が来日

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ヴァンサン・ラコストとミカエル・アース監督

 第31回東京国際映画祭の東京グランプリと最優秀脚本賞をW受賞した映画『アマンダと僕』が22日に公開を迎え、主演のヴァンサン・ラコストと監督・脚本のミカエル・アースが来日。東京・YEBISU GARDEN CINEMAで初日舞台あいさつを行った。拍手で迎えられたヴァンサンは「僕の好きな日本で本作が公開され、寛大に受け入れられていることを、とてもうれしく思います」と観客に向けて喜びを口にした。

映画『アマンダと僕』予告編

 パリを舞台に、深い悲しみを乗り越えようとする青年と少女の心の機微を紡ぐ本作。姉が突発的な事件に巻き込まれ、恋人との幸福な日常が一変するダヴィッド(ヴァンサン)。彼は、身寄りのなくなった姉の7歳の娘アマンダ(イゾール・ミュルトゥリエ)を引き取り、親代わりとなって、彼女と生活を共にすることになる。突然愛する人を奪われた人は、どのようにして悲しみを乗り越え、その先の人生を生きるのか。ダヴィッドとアマンダの交流を丁寧に描いていく。

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 1993年にパリで生まれたヴァンサンは、主人公ダヴィッドと実年齢も近い25歳。2009年にスクリーンデビューし、『カミーユ、恋はふたたび』(2012)、『EDEN/エデン』(2014)などに出演後、本作の演技が評価され、フランスで注目される若手俳優の一人だ。

 ダヴィッド役の役づくりついて、ヴァンサンは「僕がこれまで演じてきたのは、コメディータッチの作品が多く、感情がほとばしる今回のような役は初めてで不安でした」と胸中を明かしたが、それでも「本作のシナリオを読んで、繊細な感情が正確に描かれていると思って、すぐに気に入りましたし、そもそもアース監督の前作(『サマーフィーリング』)から、監督のファンだったんです」とコメント。「だから、今までと違うこの役にぜひ挑戦してみたかった」とその言葉にも力が入る。

 一方、本作が長編3作目で、日本での劇場公開は初となるアース監督。ヴァンサンを起用した理由を聞かれ、「濃密なテーマの映画なので、本作が(人々に)受け入れられるために、ヴァンサンのような優美さと軽さがある人が必要でした。それはアマンダ役のイゾールも同じ。彼らは、この映画に光や希望を与えてくれています」と説明。「それともう一つ、ヴァンサンが一番(ギャラが)安かったこと」とジョークも交えて笑わせた。

 さらに、アース監督が「去年の東京国際映画祭では大変温かい歓迎を受けました。世界の片隅の自分の部屋でシナリオを書いたこの映画が、遠い別の場所で理解していただけるなんて」と感慨深げに話すと、ヴァンサンも「東京は僕の一番のお気に入り。汚いパリとは大違いです」と笑顔を見せていた。(取材・文/岸田智)

映画『アマンダと僕』はシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開中

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