第41回「ぴあフィルムフェスティバル」ラインナップ発表!『Gレコ』先行上映も

左から順に、荒木啓子、山下敦弘、諏訪敦彦
左から順に、荒木啓子、山下敦弘、諏訪敦彦

 若手映画監督の登竜門として知られる「第41回ぴあフィルムフェスティバル」(以下PFF)のラインナップ発表会見が1日に都内で行われ、劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」第一部の特別先行上映や、今年6月に急逝した、フランスと日本を繋ぎ続けた吉武美知子プロデューサーの追悼企画などが発表された。会見には、「PFFアワード 2019」最終審査員の山下敦弘監督(『ハード・コア』『オーバー・フェンス』)、招待作品部門ゲストの諏訪敦彦監督(『ライオンは今夜死ぬ』『M / OTHER』)、荒木啓子(PFFディレクター)が来場した。

先行上映される劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ I』

 自主映画を対象とした本格的なコンペティションとして41回目を迎えた「PFFアワード」。今年は応募総数495本の中から18作品が入選した。最終審査員を務める山下監督にとても思い入れが強いようで、かつて、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター・コンペティション部門でグランプリを受賞したデビュー作『どんてん生活』(1999)をPFFに応募しようとしたが「特別招待上映で普通に上映されちゃった。僕の計画では『ぴあ』で何か賞に引っかかって……というのがあったんですけど」と告白する。

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 審査に関しては、「なるべくいやらしい目で見ない。初めて審査員をやったゆうばりでは、揚げ足をとろうという視点があったので、(今回は)ダメなところを見るよりいいところを探したい」と宣言。また、「昔は『つまんない、時間返せ』と思ったけど、最近はそう思わない。優しくなったんですかね」と笑いながら、「(自主映画の)クオリティーが上がった」と変化を感じているようだった。観客投票による受賞作品は、最終日に上映される。

 「招待作品部門」では、特定の監督にフォーカスする例年と違い、7部門に分けてさまざまな作品を上映する。

 まず、『劇場版 『ガンダム Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」』の特別先行上映では、富野由悠季監督がトークゲストとして出席予定。荒木は、映画産業が大きく崩れ、テレビが勃興する1960年代に、テレビアニメの世界に飛び込んだ富野監督を同フェスティバルで紹介したかったといい「いろいろな苦労を重ね、含蓄のある話をされて、素晴らしい哲学をお持ちなので、いろいろな話を伺うのが今回の目標。ですので、ガンダムに関する質問はしないでください」と呼び掛け、笑いを誘った。

 また「追悼・吉武美知子プロデューサー ~フランスと日本を繋ぎ続けた人~」では、在仏30年、フランスと日本の映画界の懸け橋となっていた吉武さんが携わった3作品を上映。吉武さんが通訳をしていた頃から親交のあった諏訪監督は、「亡くなった情報が伝わって、(世間の)みんなが知っている人ではないのに特集をすることを即断されたことに勇気を感じました。ありがとうございます」と感謝した。そして、「最初は通訳として現場に入ってくれて、それ以来彼女なしでは映画が撮れない必要な人になった」と回顧しつつ、「映画や人が大好きで、自然と現場の人になり、自然にプロデューサーになった人です。まだプロデューサーとしてはじまったばかりだったんじゃないかな」と故人をしのんだ。

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 そのほか、「凄すぎる人たち ~カッコいい女編・諦めない男編~」では、タイトルの通り、監督や登場人物が凄すぎる作品を紹介。「ブラック&ブラック ~映画と音楽~」は黒人向け映画の公開が少ないことから長年温めていた企画で、ブラック音楽を絡めながらブラック映画を上映。15年ぶりに帰ってきた「巨匠たちのファーストステップ Part4 ~長編デビュー作大集合~」では、ヤン・イクチュン監督、バリー・ジェンキンス監督ら8監督の作品を紹介する。「PFFスペシャル講座『映画のコツ』」は、建築家でプロダクトデザイナーの寺田尚樹や、原恵一監督らが登壇し、参考上映を通して映画を作るためのヒントを伝授する。「カンヌ映画祭批評家週間って何?」は、今年のカンヌ国際映画祭・批評家週間の短編コンペティション部門作品を日本初上映し、同映画祭のプログラマーの一人レオ・ソエサントに「カンヌにおける『新しい才能』」を語ってもらう内容だ。(取材:錦怜那)

「第41回ぴあフィルムフェスティバル」は9月7日から21日まで、国立映画アーカイブにて開催

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