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韓国映画界で引っ張りだこ!リュ・ジュンヨルの作品選びの基準

『毒戦 BELIEVER』は公開中 - リュ・ジュンヨル
『毒戦 BELIEVER』は公開中 - リュ・ジュンヨル - (C) 2018 CINEGURU KIDARIENT & YONG FILM. All Rights Reserved.

 映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』などに出演し、その確かな演技力で韓国映画界で引っ張りだことなっている若手実力派俳優リュ・ジュンヨルが、『毒戦 BELIEVER』の日本公開に際しメールインタビューに応じ、出演作を選ぶときに重視することを明かした。

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 2015年のドラマ「恋のスケッチ ~応答せよ1988~」で大ブレイクを果たした後、『ザ・キング』『タクシー運転手』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』とスクリーンでの快進撃が続いている。出演作を並べてみただけでも彼の優れた選択眼を感じられるが、ジュンヨルいわく出演作を選ぶときは「頂いた脚本を夢中で一気に読みあげられるかどうかを大事にしています」という。

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 「僕は気に入った本は何時間でも読み続けていられるタイプなのですが、出演作に関しても初めて脚本を開いた時に没頭して読み続けていられるかどうかを、オファーを受ける際の最初の基準としています」。今回の『毒戦』も脚本の面白さに即オファーを受けたそうだ。

 「幸運にも立て続けにお仕事を頂いていて、よく『疲れてしまわないか』という質問を頂きます。自分でもポツポツと充電の期間を取るようにしていますが、作品を作り上げる過程がとても楽しく、難しいながらも学びが多く、監督や同志となる俳優たちと共に現場で息を合わせて対話をすることが大好きです。今後も今のように素晴らしい作品と巡り合い、素晴らしい方々と出会い、その方々と一緒に良い思い出を作ることができたら幸せです」

毒戦
(C) 2018 CINEGURU KIDARIENT & YONG FILM. All Rights Reserved.

 『毒戦』は、ジョニー・トー監督の『ドラッグ・ウォー 毒戦』(2012)を韓国でリメイクした作品。姿なき麻薬王を執拗に追い続ける麻薬取締官のウォノ刑事が、大胆かつ危険極まりない潜入捜査に挑む姿を描き出す。ジュンヨルは、そんなウォノ刑事と手を組むことになる組織に見捨てられた青年ラクを演じた。

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 無表情でセリフも少なく、何を考えているのかが読めないラクというキャラクターは、ジュンヨルにとってこれまで経験したことがないような役。そのため、当初は「役者人生で使ってきた引き出しをすべて出して、上手く演技をしなきゃと焦っていました」という。

 その焦りに打ち勝つため、しっかりと準備をして撮影を迎えたジュンヨルだが、その気負いはイ・ヘヨン監督にも伝わっていたようで、撮影初日に監督から「あなたはその顔だけで素晴らしい。余計なことは悩まずに、ラクの心の演技をすることに集中しなさい」と声を掛けられたというエピソードも。ジュンヨルは「監督が仰った『あなたは構えた演技をするよりも飾らず素直に感じるまま演技する方がいい』という言葉はとても心に残っています」と振り返る。

 麻薬に魅入られたキャラクターたちを演じる俳優陣の熱演ぶりも見ものとなっているが、ラク役のジュンヨルだけはそのなかで抑えた芝居をしなければならず、撮影中は苦労もあったようだ。「チョ・ジヌンさん(ウォノ役)だけでなく、すべての先輩たちが熱演をされていて圧倒されました。その中でラクを演じるのは精神がやられました(笑)。先輩方の脚本の読みあわせをする時の様子と、実際にカメラが回っている時の様子が完全に違ったんです。特にいつも温厚で静かなキム・ジュヒョクさん(ハリム役)の演技には驚かされました」

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 「自分は何者か?」という問いを胸に抱えているラク演じたジュンヨルだが、自身の性格については「ポジティブであり、学ぶことに楽しみを見出すタイプだと思います」と分析する。さらに、「沢山の愛を受けて育ちました。とても人に恵まれていると思います。周りの素晴らしい人々から、とてもいい刺激を受け、彼らと沢山コミュニケーションを交わすことで、今の人格が出来上がったと思っています」と周囲への感謝も忘れないところに、多くのファンに支持される彼の人柄が垣間見える。

 そんなジュンヨルは今、ゾンビ映画に興味があるそう。「いつかゾンビ映画を撮ってみたいですね。特にゾンビの役作りというわけではないですが、この間『ザ・デッド・ドント・ダイ(原題) / The Dead Don't Die』という映画をみました」。ジュンヨルとゾンビ映画…‥想像だけでも胸が躍るようなこの組み合わせの実現を願うばかりだ。(編集部・吉田唯)

映画『毒戦 BELIEVER』は公開中

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