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『スパイダーマン』MCU残留はトムホのおかげ!ディズニー&ソニーのトップに何度も“お願い”していた

おねがーい!
おねがーい! - Han Myung-Gu / WireImage / Getty Images

 ディズニーとソニー・ピクチャーズの交渉決裂後、急転直下でスパイダーマンのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)残留が決まったのは、スパイダーマン役のトム・ホランドが両社のトップに何度も“お願い”をしたからだったという。The Hollywood Reporter が今回の交渉について知る関係者の話として報じた。

【動画】元カノとのスパイダー・キスの経験を語るトム・ホランド

 一つの世界観を共有するMCUを世界を席巻する大人気シリーズへと成長させたマーベル・スタジオ(親会社はディズニー)だが、マーベルはかつて業績不振だった時期に「スパイダーマン」シリーズの映画化権をソニーに売却していた。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でスパイダーマンが待望のMCU入りを果たし、『アベンジャーズ』第3弾と第4弾にも登場したほか、ソニーとマーベル・スタジオが共同で『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)を製作できたのは、両社が2015年に画期的な提携契約を結んだからだった。

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 しかし今年8月、金銭面で折り合いがつかずディズニーとソニーの交渉が決裂し、スパイダーマンはMCUを離脱すると報じられて世界に激震が走ることに。関係者が今回 The Hollywood Reporter に語ったところによると、取り分を増やしたいディズニーは今後のスパイダーマン映画は50-50(50%出資して純利益も50%取る)で行くことを求めたところ、ソニーは拒否。ディズニーは1月には25-25を提案したがソニーは応じず、6月の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の公開を前に、ディズニーのボブ・アイガーCEOが突然交渉を打ち切ったのだという。

 ディズニーは『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界興行収入歴代1位の大成功を収めたことで自分たちは無敵だと感じており、一方のソニーも、スパイダーマンの宿敵ヴェノムがメインの『ヴェノム』(2018)を興行的に成功させたことから自分たちだけでも問題ないと自信をつけており、交渉再開の可能性は「100%なかった」とのこと。そこで動いたのがトムだ。8月末のディズニーファンイベント「D23 Expo 2019」に登壇してファンの思いを一身に受けたトムは、D23終了後に外交を開始。ソニー・ピクチャーズ映画部門の会長トム・ロスマンと、ディズニーのボブ・アイガーCEOにファンの思いを伝え、「どうか交渉の席に戻ってほしい」と複数回にわたって懇願した結果、新たな契約が結ばれることになったといい、先月27日にめでたく発表となった。ハリウッドの超トップすら動かしてしまうトム、恐ろしい子……。

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 新たな契約では、ディズニーの25-25案で落ち着き、トム主演のスパイダーマン映画第3弾(2021年7月16日全米公開)をマーベルとソニーで共同製作することになった。ディズニーはMCU映画の少なくとも1本にスパイダーマンを登場させることができ、ソニーもヴェノムなど「スパイダーマン」のキャラクターで構成する独自の“スパイディー・バース”を展開することができる。

 トムはこの発表後、Instagramに映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオ演じる証券会社の社長が「俺は辞めない!!!!(I'm not fucking leaving!)ショーは続くぞ!」と演説するシーンを投稿し、ファンとMCU残留の喜びを分かち合っていた。(編集部・市川遥)

トム・ホランドがスパイダー・キスの経験を告白!『スパイダーマン:ホームカミング』来日時単独インタビュー » 動画の詳細
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