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笠松将「花と雨」SEEDAとの深夜ドライブが大きな励みに

第32回東京国際映画祭

(左から)大西礼芳、笠松将、土屋貴史監督
(左から)大西礼芳、笠松将、土屋貴史監督

 日本のヒップホップ界で歴史的名盤といわれるSEEDAの同名アルバムを原案とした映画『花と雨』のワールドプレミア上映が、開催中の第32回東京国際映画祭で1日に行われ、主演の笠松将がSEEDAとの深夜ドライブエピソードを披露した。

ラップ初挑戦!主演の笠松将【写真】

 同映画祭の日本映画スプラッシュ部門正式出品作である本作は、SEEDAのアルバム「花と雨」を原案に彼の自伝的なエピソードも交えつつ、何者かになりたい一人の青年が葛藤しながら成長する姿を描く。SEEDA自身が音楽プロデュースを手掛け、東京を代表するMC・仙人掌が演技指導を担当していることも注目だ。

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 向こう意気の強さと脆い雰囲気で主人公の吉田を熱演した笠松は、仙人掌の指導でラップにも初挑戦したといい、「もともとラップは好きで、好きなアーティストもたくさんいたし、歌える曲もあったので難しくないだろうと思っていたんですけど、実際それをやるとなると大変でした」と照れくさそうに回顧。「曲を聞き込んで歌詞も読んで、仙人掌さんにマンツーマンで教えてもらったんですけど、初めて曲を録った時は本当にひどい出来で……。そこから焦って練習したんですけど、100点にまではいかなかった。奥が深い音楽だなって思いました」とラップ初挑戦の感想を述べた。

 SEEDAとは実際に会う機会があったそうで、「一言では片づけられない人」とその印象を紹介。「一番いいエピソードは9月3日にクランクインしたんですけど、その前日の2日にSEEDAさんから僕と二人で会いたいと連絡をもらって」と深夜に二人でドライブをしたことを明かすと、「ラップが下手だからカットって言われるかなとか、いろんな不安を胸に抱いて会ったら、この時はあんなことがあったんだよとか、あの歌詞書いた時はこうだったとか、いろんな話をしてもらえて、いろんな場所へ連れて行ってもらえた。そして笠松さんにすべて託したいと言ってもらえた」と嬉しそうに振り返った。

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 さらに、笠松は「生きてらっしゃる方の映画を作るのはなかなか難しいですけど、SEEDAさんにそう言ってもらえて、自分も一生懸命作ろうっていう気になれた」とSEEDAの言葉が大きな励みになったと語っていた。この日のイベントには笠松のほか、共演者の大西礼芳、メガホンをとった土屋貴史監督も登壇した。(取材・文:名鹿祥史)

映画『花と雨』は2020年1月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

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