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「美食探偵」で密を避けた特殊撮影 撮影中断で24日から特別編を放送

「美食探偵 明智五郎」第6話より。明智(中村倫也)と苺(小芝風花)
「美食探偵 明智五郎」第6話より。明智(中村倫也)と苺(小芝風花) - 原作「美食探偵-明智五郎-」東村アキコ(集英社「ココハナ」連載)(C)東村アキコ/集英社

 17日に放送される中村倫也主演のドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系で毎週日曜22:30~23:25)の第6話で、撮影中断により未収録だった一部のシーンが、新型コロナウイルス感染予防をふまえ「密」を避けた特殊な方法で撮影されていることが16日、明らかになった。また翌週24日からは3週にわたって、Huluで配信された地上波未放送のアナザーストーリーを含む「特別編」を放送する。

【動画】「美食探偵 明智五郎」第6話予告

 「海月姫」「東京タラレバ娘」などの東村アキコのサスペンス漫画に基づき、容姿端麗だが変わり者の私立探偵・明智五郎(中村)が移動弁当屋の小林苺(小芝風花)を助手に、連続殺人鬼の“マグダラのマリア”(小池栄子)と対決するさまを描く本作。4月期のドラマが続々放送延期となっている中、本作は1月中旬からクランクインしていたこともあり、当初の予定通り4月12日よりスタート。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影中断を余儀なくされた。

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美食探偵

 第6話では、実家の百貨店の将来を案じる明智の母・寿々栄(財前直見)の強引な段取りで明智が見合いをすることになり、弟役として(草川拓弥)、相手の社長令嬢役として北原里英が登場する。未収録だったのは、探偵事務所前の中庭テラスで苺が明智に思いをぶつけるという場面。従来の撮影方法では、二人が隣り合って演技することになり「密接」してしまうため、特殊な方法がとられた。そこには主演の中村による提案も取り入れられたといい、荻野哲弘プロデューサーは本シーンの撮影について以下のように説明している。

 「第6話に関しては、1シーンだけ撮影できていないシーンがあり、再開したら真っ先に撮影しようと思っていました。しかしながら、放送日までに通常のドラマのスタイルでの撮影は叶う見込みがなくなり、だったら黒幕バックで朗読劇にしてでもお届けしたいという思いがこみ上げ、中村倫也さんに相談しました。すると、中村さんは、趣旨に賛同して下さった上で、『自分は役者なので折角なら朗読(という形)ではなく芝居をして、フィクションを楽しんで下さっている視聴者の皆さんの感情がなるべく途切れないようにお届けしたい』という提案をされました。そのあまりに真摯な言葉には、スタッフ一同胸を打たれました。第5話で明智に『君のことも僕が守る』と言われて恋心に火が点いた苺が、明智に想いを吐露する大切なシーンを、コロナウイルスに対する感染対策を講じた上で撮影しましたが、中村さんも小芝さんも、背景や距離などものともしない迫真の演技で表現してくれています。いきなり黒バックの抽象的な世界に転調するので驚かれるかもしれませんが、是非とも、お二人の想いのこもった演技をご高覧賜りたくお願い申し上げます」

 24日放送回では、明智が美食家になったきっかけとも言える少年時代の秘話や、最初の“マリア・ファミリー”となった林檎(志田未来)の哀しい生い立ちに迫るエピソードが展開。新エピソードの第7話の放送日については放送可能な環境が整い次第、番組HPやSNSなどで告知される。(編集部・石井百合子)

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