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カンヌ受賞!謎の飛行物体、血まみれの死体…片田舎の不可解な災禍描く『バクラウ 地図から消された村』公開決定

『バクラウ 地図から消された村』より
『バクラウ 地図から消された村』より - (C) 2019 CINEMASCOPIO ー SBS PRODUCTIONS ー ARTE FRANCE CINEMA

 ブラジルの片田舎の村で起こる不可解な出来事と暴力の災禍を描き、カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた映画『バクラウ 地図から消された村』が11月28日より公開されることが決定した。

 本作では、貧困、格差、そして政治によって主導される同胞たちの分断から、現代社会に警鐘を鳴らす暴力に彩られた寓話的世界を描く。物語は、ヒロインのテレサが故郷の村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに帰郷するところから始まる。その日から村では不可解なことが続発。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が出現。村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。

 メガホンをとったのは、前作『アクエリアス』(2016)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたブラジルの俊英クレベール・メンドンサ・フィリオ。本作ではカンヌをはじめ、ジャンル映画の祭典シッチェス・カタロニア国際映画祭3冠など各国の映画祭を席巻。フランスの有名映画誌「カイエ・デュ・シネマ」2019年ベスト10では、外国映画としては『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ第4位に選出された。

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バクラウ
ラース・フォン・トリアー作品でおなじみ、怪優ウド・キアー

 キャストには『アクエリアス』に続いてクレベール監督と組む『蜘蛛女のキス』のソニア・ブラガ、ブラジルの若手女優バルバラ・コーレンら。『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などラース・フォン・トリアー作品の常連としても知られる怪優ウド・キアも出演している。

 ジョン・カーペンターをはじめジャンル映画の巨匠たちへのオマージュも見どころ。(編集部・石井百合子)

映画『バクラウ 地図から消された村』は11月28日よりシアター・イメージフォーラムで公開

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