「鬼滅の刃」善逸役も話題 愛され力の塊!声優・下野紘の魅力

下野紘(写真は2019年撮影)
下野紘(写真は2019年撮影)

 アニメ「鬼滅の刃」のメインキャラクターのひとり、我妻善逸を演じている声優の下野紘(しもの・ひろ)。ヘタレで臆病で普段はギャグ要員……でも根は優しくて、いざというとき頼りになる善逸の魅力を、最大限に引き出しているのが下野の芝居と声だ。さらに魅力的な人柄は、演じるキャラクターにもにじみ出ているのではと思えるほど。2021年で声優活動20周年を迎える下野の“愛され力”を、経歴やエピソードから紐解きたい。

【写真】下野紘、癒しの笑顔!

 下野は現在40歳。アニメ「無責任艦長タイラー」をきっかけに声優を志し、2002年放送の「ラーゼフォン」主人公・神名綾人役でデビュー。「進撃の巨人」コニー・スプリンガー役や「おおきく振りかぶって」田島悠一郎役、「弱虫ペダル」鏑木一差役のような、“愛すべきバカ”なキャラクターがハマリ役だ。また、「うたの☆プリンスさまっ♪」来栖翔役や「曇天に笑う」武田楽鳥役など、熱い情熱とひた向きさが魅力の努力型キャラクターを演じるときの、裏表のなさに惹かれるファンも多い。「カーニヴァル」主人公・无(ナイ)役や「SERVAMP -サーヴァンプ-」有栖院御園役などかわいい少年役も数多くこなすが、ここ数年はスパイサスペンス「ジョーカー・ゲーム」の三好役や、大人の群像劇「ACCA13区監察課」のジーン・オータス役など、シリアスな作品で魅せる“食えない大人の男”の芝居がすばらしい。吹き替えを担当した海外ドラマ「FAMOUS IN LOVE」での悩める青年、ジェイク・ソルト役も新鮮だった。振り幅の大きな演技力はもちろん、いまだに鮮度の変わらない圧倒的なルーキー感や、おバカなのになぜか懐の広さを感じさせる声の説得力が、武器であり魅力だ。

[PR]

 また、バラエティー番組「声優と夜あそび」MCや「CDTV ライブ!ライブ!」のナレーション、“ベストカラアゲニスト”としてのからあげ関連のマルチな活動、数多くのラジオ番組のパーソナリティーや舞台・朗読劇などでも幅広く活動。声優デビュー15周年を迎えた2016年には、自身の殻をやぶり新たなステージへ踏み出すために、ソロアーティスト活動も開始。下野といえばスマイルというイメージとは異なる、クールなテイストで新境地を開いた(好きなアーティストは、THE YELLOW MONKEYエレファントカシマシなどだそう)。

 声優仲間からは、“声優界の三大空気清浄機”として愛されている。2020年8月にTwitterアカウント(@shimono_kousiki)を開設した際は、梶裕貴島崎信長小野友樹鈴木達央ら多くの仲間からリアクションが寄せられた。鈴村健一のラジオ「ONE MORNING」にゲスト出演した際に、鈴村が「唯一無二、個性的な声」と絶賛した、下野の持つ声のパワーもすごい。「うた☆プリ」のアイドルユニット・ST☆RISHのレコーディングでは、そんな下野の声で意図的に楽曲に明るさを生んでいるとスタッフに言われたことがあるのだそう。

[PR]

 また、2009年から続く現・公式ブログ「気まぐれにどうでしょう」では、応援に対し「何か返せることはないか」「オレより頑張っている人もいる」「皆さんもお疲れさまでした」とつねに謙虚な言葉でファンへの思いをつづっている。どんなに多忙でも長年続けている「ファンレターを読んで・・・」というタイトルの投稿は、ファンの想いを受け止めてしまえる下野の圧倒的な人間力にあふれている。以前「うた☆プリ」のドームライブで、3万人以上の観客で埋まった客席にサプライズで登場し、ソロで歌うという演出があった。その際も、自分の緊張や不安より、目の前で泣いているファンを気にしながら歌っていたというエピソードがある。たくさんの人に愛されながらも、ひとりひとりの顔が物理的にも精神的にもちゃんと見えているところが、愛される理由だ。確認のために開いた公式プロフィールの特技に「にわとりの声マネ」と書いてあるあたりも、飾らない親しみやすさの1つかもしれない。なお、イベントなどで即興で名曲を歌い上げてしまう“即興ソング”という特技も、下野の代名詞だ。

 2020年10月期のアニメ新番組は、「無能なナナ」で内向的な少年・中島ナナオ役、「魔王城でおやすみ」では超ポジティブな勇者アカツキ役、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」ではニセ勇者・でろりん役を担当。アニメファン以外にも広く知れ渡った善逸とはまた違う演技に触れることができる。飾らない笑顔や明るい笑い声、そして何よりも懐の広い下野の素顔の魅力は、出演するラジオやバラエティー番組で発揮されている。(文・実川瑞穂)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア

楽天市場

[PR]