ノーラン監督、『TENET テネット』の成績に対するハリウッドの対応に苦慮

ハリウッドは誤解をしている クリストファー・ノーラン監督
ハリウッドは誤解をしている クリストファー・ノーラン監督 - (C) 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 新型コロナウイルス感染拡大の最中、8月に新作映画『TENET テネット』の公開に踏み切ったクリストファー・ノーラン監督が、アメリカ国内における興行成績を受けた大作スタジオの対応を「誤った結論を導いている」と Los Angeles Times のインタビュー内で語った。

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 日本における『TENET テネット』の興行収入は25億円を突破し、諸外国の成績を含めた世界興収は3億4,710万ドル(364億4,550万円)のヒットとなっている。ただ、興行全体が冷え込んでいるアメリカ国内に目を向けると、約5,000万ドル(約52億円)で、広告等マーケティング展開前の製作費だけで2億ドル(約210億円)以上がかかった本作は、赤字となる可能性が高い。そんな状況のなか、ハリウッドの大手スタジオは、今年に予定していた大作映画の公開を軒並み延期し、一部の作品についてはストリーミング配信に舵をきっている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル105円計算)

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 この結果について、ノーラン監督は「ワーナー・ブラザースが『テネット』をリリースし、3億5,000万ドル近くを稼ぎ出したことに感激しています」としながらも、「映画が成功し、どれほどの収益を提供できたのかよりも、我々の公開を受けて、スタジオが誤った結論を導いていることを心配しています。彼らが、この作品がコロナ禍以前の期待に応えられなかったことだけに着目して、劇場にパンデミックの損失を全て背負わせる口実として使い始めるのではないかということです。この状況に参加して適応するか、ビジネスを再構築していくことよりもね」と苦言を呈した。

 徹底したこだわりと挑戦によって、ハリウッドを牽引してきたノーラン監督。しかし現在は、コロナ禍以前に考えていた映画の未来以上に、「われわれが生きる新しい現実とは何なのか」がより重要だと考えているようで、いつか状況が元に戻ることに期待しながらも「長期的に見れば、映画館に行くことは生活の一部です。レストランに行くのと同じようにね。しかし現在は、みんなが新たな現実に適応しなくてはいけません」と付け加えている。(編集部・入倉功一)

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