アニメ「銀魂」原作者・空知英秋の関わり方とは?宮脇監督が語る「最後までありがたかった」

原作者・空知英秋が描き下ろしたビジュアル
原作者・空知英秋が描き下ろしたビジュアル - (C) 空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

 「週刊少年ジャンプ」で連載された空知英秋による人気漫画を原作にしたアニメ「銀魂」が、1月8日公開の映画『銀魂 THE FINAL』でついに完結を迎える。2006年のテレビアニメ放送開始から約15年、作品に携わってきた宮脇千鶴監督が、「銀魂」シリーズの制作現場、そして原作者・空知の関わり方について明かした。

【動画】映画『銀魂 THE FINAL』予告編

 テレビアニメは2006年から放送され第4期まで続き、これまで『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』(2010)、『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013)が公開された。そして映画3作目として、原作漫画のラストをベースにして描くのが『銀魂 THE FINAL』だ。

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映画『銀魂 THE FINAL』
(C) 空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

 本作は原作者・空知の全面協力のもと制作されることが早くから明言されていた。空知は本編の原画に初参加したり、ティザービジュアルや入場者特典のイラストを描き下ろしたり、実に多方面で本作に参加している。宮脇監督は「『連載が延びたので詫びの気持ちでなんでもやります』というお話をいただき……というか、言わされたのかなんなのかわかりませんが(笑)。それならと、色々やっていただきました」と説明。

 今回は劇場でのみ明かされる特別なかたちでも協力をした空知について、「かなりスペシャルなことだと思います。本当に詫びの気持ちがあったんだろうな、申し訳ないと思ってくれたんだろうなと思いました(笑)」と明かす。脚本や演出周りでの関わりについて聞くと、「特に要望はなく、空知先生はいつもお任せしてくれるんです」と語る。これまでのアニメシリーズも基本的に裁量権が与えられており、時に原作の不明箇所について尋ねても「何でもいいですよ」という返答なのだとか。

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 「空知先生から“こうしてくれ”ということはまずありません。こちらから問い合わせる内容も答えが返ってくることもあれば、自由にどうぞということもある。商業アニメは集団作業なので、どうしても漫画よりもサイズ感や服のデザイン等で設定が必要な箇所が出てくる。それを空知先生は大概『好きにやってもらっていいです』と。おかげでこちらの現場に引き寄せるかたちで方向性をかためることができるので、それは最後までありがたかったです」

映画『銀魂 THE FINAL』
(C) 空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

 そんなアニメ「銀魂」の制作現場については「どこにでもある普通に大変な制作会社です(笑)」と冗談めかすが、15年間で培ってきたものの大きさは確かに感じている様子。長く作品に携わってきたスタッフも多く、意思疎通も少ないワードで的確に行われる。

 「『こういうものがほしいんでしょ』と伝わっていることは作画・演出面では感じます。でも『銀魂』のスタッフって、それだけじゃないんですよ。隙あらば刺そうとしてくる(笑)。言われたことだけでは仕事を終わらせない。自分が主張したい、遊びたいところをさくっと入れ込んだりしてくるので、それでおお! となるのも楽しみの一つなんです。予想もしない方向からきたりすることもありました」

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 「銀魂」は、ファンがSNSなどで大きな盛り上がりを見せることも多いが、基本的に「エゴサをしない」という宮脇監督は、それを実感する機会はなくここまでやって来たそう。「単純に走っている途中はそういう余裕もあまりないんです。ファンの皆さんがどういう盛り上がりをしているかって、この仕事をしていると触れる機会がほとんどありません。家と職場の往復の日々で、応援してくれる方の盛り上がりを実際には感じることがないまま突っ走ってきましたね」と意外にも世間の熱気からは遠いところにいる。

 ただ、作品を応援してきたファンの存在は確かに力になっており、「あるスタッフが、心が折れそうになった時にSNSでファンのコメントを見て、こんなにたくさんの人が待ってくれている、頑張らねば! と心の支えにしていたと聞きました」というエピソードを明かす。製作決定の発表から、そうしたファンの期待は日に日に高まってきたに違いない。その『銀魂 THE FINAL』はいよいよ公開日を迎えた。(取材・文:小山美咲)

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