中川大志、スパイダーマンに憧れた幼少期 自身のヒーロー像を明かす

スタイリスト:徳永貴士、ヘアメイク:堤紗也香
スタイリスト:徳永貴士、ヘアメイク:堤紗也香

 俳優の中川大志が最新作『砕け散るところを見せてあげる』で演じるのは、石井杏奈ふんする学年一の嫌われ者を壮絶なイジメから救おうと悪戦苦闘する普通の高校生。考えるよりも先に行動を起こす彼の正義感に共鳴しながらも、ちょっぴり戸惑いを見せる中川が、自身が思い描く“ヒーロー像”について語った。

【動画】中川大志『砕け散るところを見せてあげる』インタビュー映像!

 本作は、竹宮ゆゆこの同名ベストセラー小説を『うさぎドロップ』などの鬼才SABU監督が実写映画化した衝撃の愛の物語。平凡な日々を送る高校3年生の濱田清澄(中川)は、全校集会で、1年生の蔵本玻璃(石井)が紙くずや上履きを投げつけられているところを目撃。「関わるとヤバい」という周囲の忠告を聞き入れず、彼女をイジメから救おうと奔走するが、その熱すぎる善意がやがて思わぬ事態を引き起こしてしまう。

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 本作では「ヒーロー」がキーワードとなっているが、中川自身は幼稚園のころスパイダーマンに憧れていたという。「主人公のピーターは、最初から強かったわけではなく、特殊能力を持っていたわけでもない。どちらかといえば地味で冴えないイジメられっ子。そんな男の子がひょんなことから、ヒーローになってしまうわけですが、子供ながらにすごく親近感を覚えて、『もしかしたら自分もなれるかも』とワクワクしたのを覚えています」

 そして、玩具店でマスクを買ってもらった中川少年は、憧れの気持ちをさらにエスカレートさせ、真剣に「スパイダーマンになろう!」と決意。何度も何度も壁をよじ登る練習をしたそうだが、ある日、「マスクをかぶって幼稚園に行ったら親にものすごく怒られて……あえなく夢を断念しました(笑)」と回想する。

 そんな可愛いエピソードを持つ中川は、今回、北村匠海ふんする高校生“真っ赤な嵐”がヒーローとして崇める父親・清澄の若き日を演じた。父を誇りに思う“真っ赤な嵐”は、「いつか父さんのようにヒーローになってみせる」と意気込むが、スパイダーマンを経て(?)大人になった中川は、こう持論を展開する。「ヒーローに対して憧れの気持ちは今もありますが、『今日、僕はヒーローになりました』って自画自賛するものではないですよね。つまり、なりたくてなれるものじゃない。誰かがそう感じて、感謝の気持ちを表したときに、初めてヒーローになれると思うんです」

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中川大志

 さらに中川は、「清澄は、イジメに苦しんでいる玻璃を助けたい一心で行動を起こしますが、僕が同じ立場だったら、ちょっと考え込んでしまう」と吐露。「その人にしか見えない現実があり、それを知らずにどんどん踏み込んで果たしていいものか……正義だと思って手を差し伸べることが、見方を変えると悪になっているかもしれないし、その逆もしかり。もしかすると、大人になるにつれて視野が広がり、広がった分、いろんな景色が見えてくるので、そこでふと立ち止まってしまうのかも」とその理由を明かす。

 イジメを知っていながら見過ごすことも罪深いが、知らない人の心に踏み込むことの怖さも確かにある。「これこそが、この映画の根底にあるテーマだと思いますね。イジメから救うことが正義なのか、それとも関わること自体が彼女にとって残酷なことなのか。僕も高校生だったら、清澄みたいにもっとシンプルにぶつかって、飛び込もうと思っていたかもしれませんが、これに関しては正解がわからない。この映画が自問自答するきっかけになれば」と思いを託した。(取材・文:坂田正樹)

映画『砕け散るところを見せてあげる』は4月9日より公開

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