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東京国際映画祭「観客賞」受賞作『悪なき殺人』12.3公開決定!

映画『悪なき殺人』より
映画『悪なき殺人』より - (C)Jean-Claude Lother

 2019年に行われた第32回東京国際映画祭で、一般観客を対象にもっとも多くの支持を得た1作品が表彰される「観客賞」を受賞したフランス映画『Only The Animals(英題)』の邦題が『悪なき殺人』に決定し、12月3日に公開されることが明らかになった。

【動画】予告編(第32回東京国際映画祭用)

 本作は、人間の本能と滑稽さを幾重にも重なる「偶然」という「必然」を通して描く極上のサスペンスドラマ。フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある女性が行方不明となる事件が発生。この失踪事件を軸に、5つのストーリーを通し、5人の男女が思いもよらない形で繋がっていき、フランスからアフリカにまたがる壮大なミステリーに絡む事実が明らかになっていく。主演は、『イングロリアス・バスターズ』などハリウッド映画にも多く出演するフランスを代表する名優ドゥニ・メノーシェ。第32回東京国際映画祭では、「観客賞」に加えて、ナディア・テレスキウィッツが「最優秀女優賞」を受賞している。『ハリー、見知らぬ友人』でセザール賞監督賞を受賞したドミニク・モルがメガホンを取った。

『悪なき殺人』
(C)Jean-Claude Lother

 原作を読み、すぐに映画化したいと思ったというモル監督は、本作について「本作は 5 つの『愛』の物語で構成しています。誤解や秘密、妄想、失望、幻滅から生じたフラストレーションの溜まった非対称の愛の物語です。どのキャラクターも愛したい、そして愛されたいという衝動にかられて行動しています。愛を求め、愛を信じ、愛を分かち合い、愛に生きる。それを叶えたくて彼らはみな理想を想像し、その想像が彼らを動かします。それが良い方向に転じる場合もあれば、悪い方向に転じることもあるのです」と語っており、謎めいた世界観に好奇心が掻き立てられたと明かしている。(高橋理久)

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