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M・ナイト・シャマラン『オールド』は私的な作品 急激に老化するビーチが意味するものは?

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M・ナイト・シャマラン私は映画にそのときの私自身を投影する
M・ナイト・シャマラン私は映画にそのときの私自身を投影する - (C) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

 M・ナイト・シャマランが監督を務める映画『オールド』(8月27日公開)より、監督のインタビューを収めた特別映像が公開された。

M・ナイト・シャマランが語る!映画『オールド』特別映像【動画】

 出世作である『シックス・センス』をはじめ、これまで『アンブレイカブル』『ヴィレッジ』『スプリット』といった話題作を次々生み出してきたシャマラン監督。最新作の『オールド』では時間をテーマに、バカンスで秘境のビーチを訪れた一家が、異常な速さで時間が進む奇妙な現象に見舞われる姿が描かれる。

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 スリラー映画の名手として知られるシャマラン監督だが、今回のインタビュー映像の冒頭で「ホラーは作っていない」と断言し、本作について「ダークな映画だ。ホラーには物語の行きつく先がある。だが、私の映画は観客を日常の向こう側へと誘う。私は映画にそのときの私自身を投影する。『アンブレイカブル』『スプリット』『ヴィジット』もそう」とその映画づくりの哲学を明かす。

 本作は、異常なスピードで身体が老いていく不可思議なビーチを舞台にしているが、実はシャマランが描いたのは、人知を超えた怪現象の謎だけではなく、万人すべてが逃れることができない“老いと時間”という根源的なテーマだという。「本作は両親が年老いたときの私の心境を描いた」と語るように、30分で1年の年月が経過してしまうビーチでは、子どもを守っていたはずの親が今度は見守られる側へと役割を変えていく。そして、子どもは成長することで親を気遣うようになるという、立場が逆転するという“再生”が物語の軸になっている。

 シャマラン監督自身、両親や子どもたちが年を重ねるにつれ、人生における時間の経過に思いを馳せることが多くなったそうで、物語にはそうした私的な心境も重ねられている。「新しいスタイルに挑みたい」と貪欲な姿勢を見せるシャマラン監督は「安全だった場所が危険な場所に変わってしまう。最悪の状況を想像して、そこで生き残ろうとする人間の感情を物語にした。日常の向こうから戻ったときに人は強くなれるのか? かつてない物語を劇場で体験してもらいたい」と自信をのぞかせている。

 本作はコロナ禍でオーディションと撮影を行い、1,800万ドルもの製作費も監督自らが出して製作された渾身の作品となっている。キャストにはガエル・ガルシア・ベルナルヴィッキー・クリープスアレックス・ウルフトーマシン・マッケンジーエリザ・スカンレンなどが名を連ねている。(編集部・大内啓輔)

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