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不倫夫役の柄本佑、“妻”黒木華を前に「見ているだけで自然と汗がにじむ」

夫婦役を務めた柄本佑と黒木華
夫婦役を務めた柄本佑と黒木華

 黒木華柄本佑が11日、新宿ピカデリーで行われた映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の公開記念舞台あいさつに来場。本作で漫画家夫婦を演じた黒木と柄本だが、妻役の黒木について不倫夫を演じた柄本が「黒木さんを見ていると自然と汗がにじむ」と評する一幕があった。この日は黒木と柄本とともに金子大地奈緒風吹ジュン堀江貴大監督も来場した。

黒木華、柄本佑、奈緒ら登壇!舞台あいさつの様子【写真】

 TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2018 で準グランプリに輝いた企画を映画化した本作。不倫を題材にしたマンガを描き始めた妻・佐和子(黒木)と、そのマンガの夫婦が自分たちに似ていることから自らの不倫がバレたのではないかと不安に陥る夫・俊夫(柄本)の姿を描き出す。

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 映画を鑑賞したばかりの観客の前に立った黒木は「(前日の)初日にも映画を観たと友だちからメールが来て、今日もこういう風に集まっていただいて。しかも満席ということで心より感謝しています」とあいさつ。

 黒木と柄本が演じたのは、結婚5年目の漫画家夫婦。黒木が柄本について「違和感なく側にいることができました」と語るように、お互いに信頼感を抱いていた様子。柄本は妻に不倫がバレたのでは? とビクビクする夫を演じるにあたって「黒木さんのシルエットというか、お芝居の時は本当に何を考えているのかわからない。黒木さんのことを見ていれば、こちら側が自然に不安になって、汗がにじむ感じがしました。身を任せて、引っ張っていただきました」と振り返った。

 その言葉に黒木は「(柄本演じる俊夫は)慌てているなとは思いました」と笑いつつ、「でも書いたのは監督ですからね。私はただ演じただけ。でも(不倫相手を演じた)奈緒ちゃんがあっけらかんとしていたので説得力がありました」と返答。続けて黒木は、俊夫と不倫しながらも、編集担当として佐和子がどんな作品を生み出すのかという期待が勝ってしまう千佳(奈緒)について「マンガの編集者をやって、俊夫さんとも仲良くなって。佐和子さんとも仕事関係でうまくいっていて、すごい女性だぞと思いました」と感心していた。

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 最後のコメントを求められた柄本は「ちょうど去年の今ごろより少し前に撮影した作品です。いろいろな状況で僕らも仕事がなくなって、フェイスシールドなどで対策をして仕事が再開したところの一発目の作品でした。スタッフとキャストが一丸となって作った作品です」と語る。黒木も「すごく不安定な状態で撮った作品をこうやって観ていただけることになったのが感慨深いですし、まだまだ状況が不安の中、こうして映画館で映画を観てくださることが本当にありがたく。とにかく観ていただけなければと思うので、本当に幸せだなと思います」と感謝の思いをしみじみと口にした。(取材・文:壬生智裕)

映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は全国公開中

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