木村拓哉が再びマイクを持つまで 長澤まさみと“ルール”について語る

映画『マスカレード・ナイト』より
映画『マスカレード・ナイト』より - (C) 2021 東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会

 東野圭吾のベストセラー小説を木村拓哉長澤まさみの共演により映画化し、累計興行収入46.4億円の大ヒットを記録した『マスカレード・ホテル』(2019)の続編『マスカレード・ナイト』(9月17日公開)。本作で再び潜入捜査官の刑事・新田と、生真面目なホテルマンの山岸としてタッグを組んだ木村と長澤が、それぞれの役柄と重ねながら、頑なに守り続けてきた自身のルールを破ったときに得た新たな喜びや視野の広がりについて語った。

【写真】大みそかのホテル・コルテシア東京の様子

 本作の舞台は、前作と同じホテル・コルテシア東京。木村が演じる捜査一課の型破りな刑事・新田は、ホテルの大晦日のカウントダウン・パーティー「マスカレード・ナイト」に現れるという殺人犯の凶行を阻止するため、またもやホテルのフロントクラークに。利用客のあらゆるリクエストに応えるコンシェルジュに抜擢された山岸との火花を散らす“水と油”の関係は相変わらず。そんな二人が、仮面をつけた500人のパーティー参加者の中から犯人を割り出すため奔走する。

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クライマックスの仮装パーティ

 続編では山岸がフロントクラークからコンシェルジュに異動になったこともあり、木村が「ホテルに来た新田はフロントにいない山岸を探すところから始まるんです。そこからして前作とは違いましたね」と撮影を振り返る通り、二人の関係が大きく変わることとなる。やや暴走気味だった新田が規律を重んじる山岸を受け入れリスペクトするようになる前作と違い、今回は「ホテルマンはお客さまの要望に対して絶対に無理と言わない」ことをモットーにしていた山岸が、新田の一言で、ルールを守ることにとらわれていた自身の行動を見つめ直すようになっていく。

 そんな話の流れの中で、長澤は「仕事で台湾にロケに行ったときに、目からうろこの体験をしたことがあります」と外国でのカルチャーギャップを述懐。「最初に連れて行っていただいたワンタンメンのお店がすごく美味しかったので、撮影中、現地のスタッフさんに『もう一度あのお店に行きたい』とお願いしたんですけど、別のお店に案内されて(笑)。『この前のお店に行きたかったんだけど……』と言っても、『これもワンタンメンでしょ?』といったふうで、全然わかってもらえなくて」と振り返り、「そのときに、ルールや固定概念に囚われていることに気づいたんです。それからは物事をフラットに考えられるようになりましたし、その経験は仕事でも生かせるようになったと思います」と笑顔を見せる。

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続編では、山岸が利用客からの無茶ぶりに取り組んでいく過程が見どころの一つ

 すると、長澤の話を静かに聞いていた木村も「10代や20代前半のころは“麻雀やゴルフはカッコ悪いし、おっさんのやるものだから絶対にやらない!”と思っていたんですよ」とゆっくり言葉を選びながら続いた。「だけど、ある方から『これやったら、オマエに絶対負けへんわ』って言われたときに“はい?”と違和感を覚えて。それが誰なのかは何となくわかると思うけれど(笑)、その方の言葉を覆すために何となく始めたら、こんなに(豊かな)時間が過ごせるんだ! こんなに魅力的な人たちとコミュニケーションがとれるようになるんだ! と実感したんですよね」と、自らのルール=先入観を捨てたときの充実感を思い返した。

 さらに、「これも自分のことになっちゃいますけど……」と前置きした上で、歌手としてソロデビューすることになったきっかけを紹介。「 “もうマイクは絶対に持たないだろうな”と思っていたんです。だけど、Weibo(ウェイボー※中国のSNS)をやらせてもらったときに、海外のファンや友人から『なぜ、やらないの? 待っているんだけど』って言われて。それで持ってみたんです」と木村。木村は昨年1月、B'z稲葉浩志森山直太朗、[Alexandros]の川上洋平槇原敬之いきものがかり水野良樹ら豪華アーティストが楽曲を提供した初のソロアルバム「Go with the Flow」をリリース。「持ってみたら、ああ、マイクを持って歌うのがこんなにスゴいことだったんだということに改めて気づきました」と当時を振り返っていた。(イソガイマサト)

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