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「イカゲーム」だけじゃない!生死を賭けたデスゲーム映画7選

Netflixシリーズ「イカゲーム」独占配信中
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 世界規模でセンセーションを巻き起こしているNetflixの韓国ドラマ「イカゲーム」。借金を抱えた人々が、多額の賞金と引き換えに多種ゲームへの参加を強いられる。敗者を待つのは無残な死。映画ファンにはご存知のとおり、このようなデスゲームを描いた作品は、これまで数多く作られてきた。とりわけ2000年以降はマスターピースと呼べる作品も出現し、大きな盛り上がりを見せながら“デスゲーム映画”というひとつのジャンルを確立していった感もある。そんなデスゲーム映画の必見作を、改めて振り返ってみよう。(相馬学)

【写真】あれ?楽しそう!「イカゲーム」撮影の裏側

『バトル・ロワイアル』(2000)

バトル・ロワイアル
Toei / Photofest / ゲッティ イメージズ

 高見広春の同名ベストセラー小説の映画化で、デスゲーム映画ブームの祖となった大ヒット作。舞台は少年犯罪が激増した、ある国。政府は子どもたちを恐怖で支配するべく、毎年無作為に選ばれた中学3年の一学級の生徒たちに、最後のひとりになるまで殺し合いを強いる“BR法”を制定した。その学級に選ばれ、孤島へと移送された少年・少女たちは、それぞれに決断を迫られる。そこで繰り広げられる闘いはバイオレンスの巨匠、深作欣二ならではのエネルギッシュな演出によって熱を帯び、どんどん目が離せなくなる。ルールに順応する者の一方で、級友を殺すことに戸惑い、共闘してサバイバルを図ろうとする者もおり、そんな15歳の胸の内をすくいとったドラマ面の面白さも光る。クエンティン・タランティーノら海外の映画人も絶賛した、見逃し厳禁の傑作!

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『ソウ』(2004)

ソウ
Lions Gate Films / Photofest / ゲッティ イメージズ

 新作『マリグナント 狂暴な悪夢』の公開も迫るヒットメーカー、ジェームズ・ワン監督の出世作にして、“ソリッド・シチュエーション・スリラー”の異名を取る大ヒット作。中央に男の死体が置かれた廃墟の浴室で、足かせで繋がれた状態で目覚めたふたりの男。カセットテープの音声は、彼らにゲームをすることを求める。それは自身や家族の命を守るための壮絶なゲームだった。一方、相棒を殺された元刑事は、このゲームを仕掛けている殺人鬼“ジグソウ”の正体を探り……。正体不明の仕掛け人ジグソウが仕組んだデスゲームの全ぼうが明らかになるにつれて、スリルは上昇。後のシリーズ化では残酷描写が強化されていったが、本作の面白さは脚本のち密さにもある。衝撃的だったラストのドンデン返しともども、注目!

『リアル鬼ごっこ』(2007)

 山田悠介のベストセラー小説「リアル鬼ごっこ」の最初の映画化。日本で最も多い苗字=“佐藤”の姓を持つ者が次々と不審死を遂げる。そんな中、不良少年の佐藤翼は敵対する不良に捕まった際に、パラレルワールドへと飛んでしまう。現世とよく似た、その世界は佐藤姓の王様による独裁社会。王様は自分と同じ苗字の者が多すぎることを嫌い、佐藤の名を持つ者を捕まえて殺す“鬼ごっこ”を開催し、翼は否応なしにその渦中に引きずり込まれる……。現世とパラレルワールドを股にかけて物語が展開することからもわかるように、本作はSF色が強い。その分、デスゲーム映画の中でも異彩を放つ。同原作は続編やリブートなどパターンを変えつつ、8度実写化され、和製デスゲーム映画のブームを牽引。そういう意味でも、観ておきたい。

『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(2010)

 邦画のデスゲーム映画は原作小説を持つものが多いが、本作も米澤穂信の高評価を得たミステリー小説の映画化。時給11万2千円という破格の報酬に釣られ、7日間監禁される実験に参加したフリーター。それは、10名の参加者がより多くの報酬を求めて殺し合う危険な“仕事”だった。最初は7日間過ごして報酬がもらえるだけで十分と思っていた参加者たち。しかし、参加者のひとりが命を落としたことで状況は一変する。誰が殺したのか? 次は自分の番なのでは? 疑心暗鬼が渦を巻き、日を追うごとに死体が転がっていく……。参加者10人は見ず知らずの者同士であり、お互いをよく知らず、それだけに心理戦の要素も強くなる。誰が誰を殺したのか? というミステリーの要素も濃く、推理劇の歯ごたえも十分。

『ハンガーゲーム』(2012)

ハンガーゲーム
Lionsgate / Photofest / ゲッティ イメージズ

 2008年にアメリカで発刊されるや、世界中でベストセラーとなったスーザン・コリンズのティーン向け小説の映画化。舞台は、キャピトルと呼ばれる首都の下、キャピトル市民が特権階級に属し、貧民がそれ以外の12地区に暮らす近未来のアメリカ。政府は12地区の反乱を抑制し、娯楽を与えるべく、各地区から12~18歳の男女1名ずつを選出し、殺し合うバトルゲームを年に一度開催していた。このゲームに参加することになってしまった、第12地区に暮らす少女カットニスは、しばし変更されるゲームのルールに翻弄されながら、同区の男性代表者とともに難局を乗り切ろうとする。『バトル・ロワイアル』に似た内容だが、本作はロマンスの要素や政治的な駆け引きも色濃く、それゆえにドラマに引き込まれる。カットニスが体制に反旗を翻す小説の続編も映画化され、こちらも好評を博した。

『エスケープ・ルーム』(2019)

 体感型ゲームに基づき、賞金1万ドルが懸かる死のゲームに招待された6人の男女のサバイバル劇。灼熱地獄や極寒地獄、毒ガス室など、彼らの行く手には仕掛けを施したさまざまな部屋が待っている。ひとり、またひとりと命を落とす過酷な環境下、明らかになっていく6人の意外な共通点。最年少の内気な女子大生ゾーイは、この罠から抜け出そうと策をめぐらして……。見ず知らずの男女が殺人仕様の部屋から部屋へと歩く展開は『CUBE』を彷彿させるが、ここではそんなサバイバルに加えて、デスゲームを仕掛けた側との攻防もスリルを増幅させる要因に。体力のみならず、知力もフル回転しなければ生き残れない極限状態。その恐怖はさらに続き、全米では今年続編が公開されたが、こちらの日本公開も待たれるところ。

『ザ・ハント』(2020)

ザ・ハント
Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 富裕層が貧困層の人間を“狩る”ハンティング作品は昔からあったが、米ホラー界の台風の目であるスタジオ、ブラムハウスが仕掛けた本作はその最新版。森の中で目覚めた12人の男女。セレブによる狩りの標的として集められた彼らは、その場に置かれていた武器を手に取り反撃を試みるが、周到な敵の罠にはまりこみ、次々と命を落としていく。誰も信用できない危険な状況下で、最後のひとりになったのは意外な人物だった! 惨殺描写はひたすら生々しいがブラックユーモアも満点で、無残な死のエクストリームな描写は残酷を通り越してつい吹き出してしまう。ナメていた相手が最強のサバイバーだったという意外性に富んだ展開も味。言うまでもなく、本作は格差社会の風刺でもあり、トランプ元アメリカ合衆国大統領が非難したことも話題となった。

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