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「カムカム」ひなた役の新津ちせ、オーディションから「ずば抜けていた」女優としての存在感

新津ちせがひなた役で登場!
新津ちせがひなた役で登場! - (C) NHK

 第14週目に突入した連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)。第13週の終わりには、るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)の間に愛娘のひなたが生まれ、時代劇が大好きな女の子に成長した。演じてるのは、子役として数々の作品に出演している新津ちせ。オーディションを勝ち抜いてひなたの幼少期を演じることになった新津の魅力について、演出担当の二見大輔が語った。

新津ちせは朝ドラ「エール」でも可愛いと話題に【写真】

 連続テレビ小説の第105作「カムカムエヴリバディ」は、昭和から令和にわたる時代を舞台に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・母・娘、3世代の親子の100年を描いた物語。一度は壊れかけた絆を取り戻し、京都で回転焼の店を始めたるいと錠一郎の間に生を受けたひなた。1月31日に放送された第63回では、男の子相手におもちゃの刀を振り回す時代劇好きのお転婆な女の子として登場し、強いインパクトを与えた。

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 そんなひなたを演じる新津の起用理由について、二見は「大阪と東京でオーディションを開催したのですが、魅力的な子はたくさんいましたが、“ひなた”というキャラとのシンクロ性が新津さんは特にずば抜けていました」と振り返る。「お芝居の上手さはもちろん、話をしていて『女優をやりたい』という思いが強く感じられました。“朝ドラ”というのは、限られた時間のなかで多くのシーンを撮らないといけない。そこには彼女の力が必要だと思いました」

 実際に撮影の現場に入ってからも、その能力はいかんなく発揮されたという。「台本に書かれていることの理解度はもちろんなのですが、その場で起きたことに対する対応力もすごい。るいや錠一郎の変化も敏感に察し対応できる。彼女は小学校5年生なんですよね。本当にすごいです」と舌を巻く。

 劇中、ひなたは人懐っこい大阪弁を話し、とにかく活発で明るい。演出面では「とにかく伸び伸びと芝居をしてほしい」ということを意識していたという二見。「るいさんとジョーさんが作る空気に溶け込んでもらい、いかにリラックスして自分の色を出してもらうか」ということを見守っていたという。

 ひなたは時代劇が好きという設定。前もって過去の時代劇の作品や資料などを新津に渡したうえで、さらにアクション指導の先生に刀の所作やさばき方を指導してもらった。そして、限られた撮影時間のなかで、知識的にも感覚的にも“時代劇”を身体に沁み込ませてもらったという。

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 所々で時代劇の殺陣のような動きや、セリフ回しも披露する新津。二見は「そういう部分も特に『こうしてください』というオーダーを出したのではなく、新津さんが資料などを見て、自分で考えたものをやっていただきました。基本的に彼女が解釈して表現したことを受け止めて、反映させようとしました」と新津自身のアイデアが色濃く出ているという。

 怒とうの展開が続いた第13週とは打って変わって、ほのぼのとした雰囲気でスタートした第14週。るいと錠一郎、そして娘のひなた……3人の家族だんらんが楽しめる1週間となりそうだ。(取材・文:磯部正和)

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