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阿部寛、息子役・北村匠海は「とんびが鷹を生んだ感じ」

映画『とんび』で父子を演じた阿部寛&北村匠海
映画『とんび』で父子を演じた阿部寛&北村匠海

 俳優の阿部寛が17日、都内で行われた映画『とんび』(4月8日公開)完成披露舞台あいさつに出席。息子役を演じる北村匠海について「まさにとんび(とび)が鷹を生んだというぐらい」と能力を絶賛すると、北村も「愛情を感じられる大きな背中でした」と相思相愛ぶりを披露していた。イベントには、阿部、北村のほか薬師丸ひろ子安田顕大島優子麻生久美子瀬々敬久監督も登壇した。

【写真】イベントの様子

 2013年に連続ドラマ化もされた重松清の小説を、『』『護られなかった者たちへ』などの瀬々敬久監督が映画化。瀬戸内海に面した備後市を舞台に、運送業に就くヤス(阿部)が事故で妻を失い、周囲の協力を得ながら、男手一つで息子・旭を育てていく。

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 物語前半、旭は子役が演じていたため、北村は現場には途中参加となったが「阿部さんがヤスとして小さい旭と過ごした感じが現場には漂っていたので、僕はすぐにヤスの愛情を肌で感じることができました。だからこそ阿部さんの胸に思い切り飛び込んでいけました。とても大きな背中でした」と撮影を振り返る。

 そんな北村に阿部は「取材などでも僕の片言の受け答えを、サラッとまとめてくれる。親思いでまさにとんび(とび)が鷹を生んだ感じ」と称賛すると「劇中、初めて旭に反抗されるシーンがあるのですが、本当に匠海くんに怒られているような感じで、その日一日悲しかったんです。(息子に反抗されるというのは)こういう気持ちになるんだなと思いました」としみじみ語っていた。

 過去にドラマ化されていることもあり、阿部は「(差別化がはかれるのか)悩んだのですが、瀬々監督なら違う形で表現していただけると思い、ぜひやりたいとラブコールを送ったんです」と全幅の信頼を置いて作品に臨んだ。そんな熱い思いは現場でも表れていたようで、北村は「あるシーンでお酒を吹き出すシーンがあるのですが、アルコール度数のものすごく高い本物のお酒で挑まれていたんです。本当に役者魂を感じました」と証言する。

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 それに対して阿部は「(コロナ禍という)こんな時期だったので、水で吹き出すと消毒など大変かなと思い、アルコール度数の高いお酒なら消毒の手間が省けるのかなと思って……」と理由を説明。「現場の近くに酒屋があったので、アルコール度数90パーセントと70パーセントのお酒を買ってブレンドしたんです」と自ら酒を購入して臨んだことを明かしていた。

 瀬々監督は「とにかく登場する俳優さんたちはすべて素晴らしい」とキャスト陣を絶賛し、阿部は「瀬々監督にそう言われると本当に嬉しいです」と感無量の表情。続けて阿部は「誰もが親になった瞬間から、いろいろなことに悩んだり喜んだり……。僕が演じたヤスは周りの力を借りながら、がむしゃらに息子と向き合っていく。そんな姿が人の心を打つんだと思うんです」と作品に込めた思いを語っていた。(磯部正和)

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